出版社内容情報
桂 福団治[カツラ フクダンジ]
著・文・その他
内容説明
きっちり、きっちり、超きっちりの師弟愛~筆頭弟子が明かす3代目春団治こだわりの生き様。蘇る異才の噺家、はっちゃけ春輔。破門騒動、そして極める人情噺の福団治。渾身の覚え書き!!
目次
第1章 ありがとう、わが師春団治―福団治覚え書き
第2章 3代目桂春団治
第3章 三代目歩み
第4章 エピソード
第5章 踊るように、噛んで、つっかえ、そして極意の大阪弁
第6章 2代目桂春輔
第7章 破門じゃ!春輔の巻
第8章 4代目桂福団治
第9章 破門じゃ!福団治の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せつお
10
私の住んでいる四日市出身の福団治師の著書 この前の「文治まつり」にて購入 師と三代目との関係 師と兄弟子春輔 春輔と三代目の関係が書かれていて興味深い 著書の最後あたり 長男を病気で亡くされていること そのご長男に「春団治を継いでや」と言われたと書いてあった しかしどういう経緯かわからないが、春之助師に譲ったのか はたまた別の理由で継がなかった(継げなかった) 師が継いでいたら 新しい春団治像が見れたと思うのは私だけでしょうか? 2022/12/30
gtn
3
著者の兄弟弟子であり、破天荒芸人として名を売った桂春輔師(後の祝々亭舶伝)のエピソードが興味深い。既に故人だが、表舞台を去ってからかなり経過し、忘れ去られようとしている師。彼のドキュメンタリーがユーチューブにアップされていることを知り、早速視聴。動く師を目の当たりにし満足した。大変早口だが、芸も想像以上にしっかりしており、また、出前と称し、老人ホームや僻地の小学校をこまめに廻っている。もっと再評価されるべき人物である。2018/02/09
kaz
0
三代目春団治の噺を最初に音のみで聴いたときにはさほどインパクトを感じなかったが、テレビで実際の高座の様子を見て印象が変わった。所作がすごく美しいと感じたのを覚えている。三代目のエピソードに見られる様々なこだわりに、その原点が見て取れるような気がする。著者および異色の兄弟子桂春輔のエピソードも楽しい。 2017/04/20