内容説明
マルクスが独自の理論家“マルクス”に生成したのは、紛れもなく初期においてのことである。それゆえ初期マルクスの理論生成史はそれ自体として、なお考察すべき価値の高い対象である。『ドイツ・イデオロギー』オンライン版にもとづいて唯物史観の形成過程を精細に跡づけ、「カール・マルクス問題」解決への新視点を示す。
目次
序論 初期マルクス論によせて
第1章 生成期のマルクス理論
第2章 イデオロギー批判の生成
第3章 ヘーゲル左派のイデオロギー論争
第4章 唯物史観の生成(1845‐46)
第5章 イデオロギー批判の総括
第6章 初期マルクスのオリジナリティ
著者等紹介
渡辺憲正[ワタナベノリマサ]
1948年生まれ。関東学院大学名誉教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門はマルクス研究、社会思想史、イデオロギー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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