内容説明
資本主義経済ではなぜ不況や長期停滞が生ずるのか。一見、調整作用が働いていないかにみえるこうした現象は、むしろ資本主義に特徴的な不均衡の調整作用がもたらす事態である。本書は、諸部門の不均等拡大を通して進む調整過程に焦点を当てて、資本主義動態の特質を解明する。
目次
資本主義動態論の課題と方法
第1部 資本蓄積の循環的変動(資本蓄積と部門規模の調整;利潤率均等化と固定資本投資の盛衰;社会的再生産と信用貨幣の供給機構;自由主義期の景気循環)
第2部 構造変化の長期的動態(不況と長期停滞;技術革新と構造変化;構造変化の歴史的考察;産業予備軍の長期的変動)
著者等紹介
宮澤和敏[ミヤザワカズトシ]
1964年静岡県に生まれる。1987年東京大学経済学部卒業。1992年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学経済学部助手、茨城大学人文学部講師・助教授を経て、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。博士(経済学:広島大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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