目次
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ―天智天皇
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山―持統天皇
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長長し夜をひとりかも寝む―柿本人麿
田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ―山部赤人
奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき―猿丸大夫
かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける―中納言家持
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも―阿倍仲麿
わが庵は都の巽しかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり―喜撰法師
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに―小野小町
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関―蝉丸〔ほか〕
著者等紹介
松本匡弘[マツモトマサヒロ]
1952年、東京生まれ。高知大学農学部卒業後、東京中央青果株式会社(現・東京シティ青果株式会社)入社。筑地市場の騒がしい「やっちゃば」で果物のせり人として八百屋やスーパーバイヤーと渡り合い、集荷のため全国の農協などを飛び歩くこと25年、その後、総務部へ異動となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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