目次
序章 オリエンテーション 電気をめぐり、いま何が起こっているのか
1章 電力系統入門
2章 電気事業の歴史をひもとく
3章 電気事業のいまと電力グリッド
Special対談 シン・ニホンのエネルギーを語ろう 安宅和人×岡本浩
4章 将来の電力グリッドの姿
著者等紹介
岡本浩[オカモトヒロシ]
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長。1965年東京生まれ。1993年東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻博士課程修了、同年東京電力入社。主に電力系統に関わる技術開発や実務に従事。同社常務執行役経営技術戦略研究所長を経て、2017年より現職。日本科学技術振興財団理事、国際大電力システム会議(CIGRE)本部執行委員、国際電気標準会議(IEC)市場諮問評議会委員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
57
見やすい編集だけど、ちょっと難しく感じた。 電力システム自体がそもそも素人にはイメージしにくい。 富士川を境に東と西で周波数が変わるのは知ってたけど。そのためか?、日本の周波数変換施設3か所のうち2か所は静岡県。 第一線の研究者が風の谷計画とか言ってるので、やっぱりナウシカ世代なんですね。2022/04/24
奈良 楓
12
【良かった】2021年1月に起こった深刻な電力逼迫問題をきっかけに読みました。 電力の送電運用についての本。 同時同量制御や系統運用などが分かりやすく説明されていると思いますが、エネルギー業界にいる人向けの本ではあると思います。 若干所属先の東京電力に対して手前みそ感は感じる。2021/01/17
影実
2
勉強用。グリッド(電力系統)から電力システムの過去、現在、未来について解説した一冊。ヤフーCSOの安宅和人氏との対談も収録。最近の電力業界の話題等についてもコラムやテーマ解説の形で言及しており、総合的に電力システムについて勉強するのに役立った。海外の電気事業についても国毎にコンパクトに紹介しており重宝する。著者の共著『エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ』も非常に面白いので、最終章の「将来の電力グリッドの姿」についてより深堀したい人はぜひ読むべき。2021/05/26
horabook
1
★★★★★:電力ネットワークの基本的な仕組みと昨今のトピックスがわかりやすく簡潔にまとめられている。電力でも通信におけるインターネットのような革新が起こるとはもう随分前から言われているが、だんだんそのイメージが具体的になってきたのかなと思う。電力自由化以降、これまでのところはどちらかかといえば既存の価値を破壊することの方が多かったように思うが、いよいよ創造に向かうのかもという淡い期待を抱かせてくれる。2021/06/21
あれっさんどろ
1
仕事の延長で読むが、とても良くまとまっている本である。 前半の歴史までが特に良くまとまっている。池を系統にたとえるのは秀逸。2021/03/02