内容説明
福井の眠れる天才、怒りのこども部屋おじさん、のっぴきならないロスジェネ、孤高の反出生主義者、男性の性被害…一人の文学者のすべてがこの一冊に。全524ページの大ボリューム。詩、小説、エセーなど25作のほか書簡・年表なども収録。高橋文樹による“ノンフィクション”2編も収録。
目次
巻頭詩 きれいな断面
序文 ほろほろと生まれ変わる(高橋文樹)
東大仏文時代 1998‐2003
東京でストラグル 2003‐2010
福井永蟄居 2010‐
反出生主義 2013‐
イノセントほろほろ 1990‐1991
付録
巻末詩 オプンティア
著者等紹介
ほろほろ落花生[ホロホロラッカセイ]
1979年福井県福井市生まれ。1998年福井県立高志高校を卒業し、東京大学に入学。詩作をはじめとした文芸創作にのめり込み、太宰治、大江健三郎などの尊敬する作家の所属した仏文科に進学。新日本製鐵の内定を得て卒業するが、原因不明の疼痛が発生。療養生活を経たのち、出社時に行方をくらまし、フランスに逃亡。パリのホテルから退社メールを提出。高橋文樹と北千住で同居を開始。教員免許の取得を目指すが挫折し、福井へ戻る。翌年、地元の先輩を頼って再び上京、社会福祉法人のアルバイトをしながら保育士資格を取得。2007年に高橋文樹らと破滅派を結成。再び福井に戻る。福井では反出生主義へ傾倒し、文学作品への昇華を目指すが、その思想の過激さゆえ周囲と徐々に対立。2021年コロナ禍による飲酒量の増大とともに人生の黄昏時が近づきつつあることを悟る。高橋文樹『アウレリャーノがやってくる』に触発され、人生を総括する書の出版を決意する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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