出版社内容情報
佐川恭一[サガワキョウイチ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさおか つる
18
「いや、変わってないどころか余計綺麗になってたわ。いろいろ話してくれたけど、昔あんな感じで暴れてサークル壊したりしてたのは、自分のことを作品に書いてもらいたいっていう気持ちが先行してたみたいで。俺にもそのうち、自分のこと書いてほしいみたいなこと言ってたけど」2023/03/28
バトルランナ-
15
ニュースクラブでのプレゼンが優秀だったが内容も良かった。Amazon入荷見込みなし。大型書店4軒目で最後の1冊をやっと購入。4.8点。君膵やその女、アレックスを勧められて読んだ時と同じくらいの感動がある。昼休みに購入して就寝前に読了。書き出しのサークルクラッシャー麻紀の朝は早いがいかに優秀かが伝わって来た。雪国に匹敵する。読書メーターが小説に出て来るの初めて見た。何故か少し泣ける。続編では部長が会社でも部長になります❗️(嘘)2022/07/13
そうたそ
13
★★☆☆☆ タイトルのままにサークルクラッシャー麻紀の話なのかと思いきや、そういうわけでもない。作中作が結構長く、個人的にはそこに入り込めて読めなかったのがなかなか厳しかった。随所に光るワードセンスはさすがのものだとは思うが、著者の作品を何作か読んだ限りでは、長編よりも短編の方が個人的には好きかもしれない。2023/01/12
かながわ
11
クラッシャられるべきかどうかではなく文学の話だった。キビシイ現代社会に生きる最中に文学は何をしてくれるだろう。サラリーマンの青春小説。2022/07/04
東京湾
11
理想を志すか、現実を歩むか。文芸サークルに突如現れたクラッシャー・麻紀に端を発する、文化系男子の終わらない青春。モラトリアムの終焉後、社会生活に心身を擦り減らす中で色褪せていく芸術への憧憬と、擦り切れた果ての再起を描く笑いと涙の物語。イロモノと思って読んでみたら痛切なまでに真摯な青春文学だった。一度でも文化芸術を志しさらに挫折や幻滅を味わったことのある人にはグサグサ刺されること請け合いの傑作。文体のテンポの良さも相まって一気読み。ここまで感情を揺さぶられるとは思わなかったな、本当に面白かった。2022/06/28
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