内容説明
柳田国男によって開かれた「民族的な私」の自覚に導かれて未踏の民俗世界の内奥に分け入った谷川民俗学が最後に提示した柳田稲作一元論への根源的な疑義と批判の書。
目次
第1章 金属の民俗学をめぐって(目一つの神の由来)
第2章 初穂儀礼と新嘗(播種から刈上げまでが一年;初穂儀礼と新嘗祭 ほか)
第3章 山人と平地人(柳田国男の山人研究)
第4章 山の神の原像(狼の児童語;山の神(=狼)迎え ほか)
第5章 新四郎さ聞書き(山に埋もれる人生ある事;『奥美濃よもやま話』 ほか)
著者等紹介
谷川健一[タニガワケンイチ]
1921年、熊本県に生まれる。東京大学文学部卒業。1981年より日本地名研究所所長をつとめる。2007年、文化功労者に顕彰される。2013年8月24日歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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