内容説明
日本国憲法は「いのちの泉」のようなもの。―明日の世の中を決めていくきみたちへのメッセージ。
目次
1 日本国憲法とはなにか(憲法とはなにか;聖徳太子の十七条憲法 ほか)
2 世界のさまざまな憲法(いろいろな憲法、さまざまなしきたり;憲法の改正にはどの国も慎重 ほか)
3 憲法改正をめぐる動き(日本国憲法へのさまざまな不満;まわりの国とのいろいろな問題 ほか)
4 日本国憲法へのわたしの思い(ナイチンゲールが示したいのちの尊さ;いのちを守るためにはなによりも平和が必要 ほか)
5 きみたちにお願いしたいこと(日本のよさ、日本人のよさをもう一度考えること;争いでものごとは解決しないと知ること ほか)
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年、6人兄弟の3番目として山口市に生まれる。1937年に京都大学医学部を卒業。1941年に東京の築地にある聖路加国際病院に内科医として勤務。以来、同病院の院長などを経て、現在は、聖路加国際メディカルセンター理事長、聖路加国際病院名誉院長、聖路加国際大学名誉理事長、同大学名誉学長、聖ルカ・ライフサイエンス研究所理事長。2005年、文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
111
日野原先生が日本国憲法の重要性(とくに9条)について、分かりやすく解説した本。子供向けだが、大人にも役立つ内容で、特に憲法を軽はずみに変えようとしている政治家に読んでほしいと思う内容だった。憲法の重要性は頭では分かっているが、その中身が自分の血肉になっていない感じだった。しかし、本書を読んでそれが変わったと思う。日野原先生はいのちを守る医者として、憲法9条の重要性を強調する。どんないのちもかけがいのない大切なもので、それを守るのが9条だと述べている。その真摯なメッセージは子供たちの心にきっと届くだろう。2015/05/08
ころりんぱ
48
憲法は「ひとの命を守るもの」という考えのもと、日野原先生が子どもたちに向けて書いた本ですが、とても読みやすい文章で、憲法改正の是非や国際情勢、政治情勢などに触れつつ、憲法の重要性を説いています。ひとりひとりが、流されることなく自分で考えることが大事、憲法改正をするにしても、「命を守るもの」という大元の部分まで変えることのないように行動してください、と訴える日野原先生の言葉を、私もきちんと受け取りました。憲法改正反対意見のわかりやすい一冊です。2015/06/08
matfalcon
44
十代ちゃうけど。フォロワーのみなさんも、憲法「改正」の是非を自問してください。2018/02/19
ツキノ
12
日野原先生による憲法の話。日本国憲法は「いのちの泉」のようなもの。その理由が詳しくわかりやすく書かれている。憲法がどのようにしてできたのか、世界の憲法について、さらに憲法改正をめぐる動きについても触れられていて、「十代の」と書かれているけれど、おとなも読むといい本。2015/10/01
kayon
10
10代の君たちへ、というタイトルがついていますが、20代の私にも勉強になる内容でした。同じように、10代とはあるものの、これは30代40代50代…と世代を超えて読んでもらいたい一冊です。特に、憲法についてほぼ勉強してこなかった人や憲法改正の議論について自分の意見を持っていない人には、ぜひ読んでもらいたい。そして、この一冊をきっかけに自分自身で考えるようになることをきっと日野原先生は望んでいるんだろうな、と思いました。2015/06/13