内容説明
2006年4月から始まった日本学術会議と冨山房インターナショナル共催の「サイエンスカフェ@フォリオ」は、2013年4月で8年目を迎え、77回を数えた。…『サイエンスカフェにようこそ!』『同2』『同3』と、特集『地震・津波・原発事故・放射線』の4冊に続く最新版。第一線で活躍中の科学者が、意外な視点から伝える魅力いっぱいの科学の話。
目次
脳についてのうわさ、うそ?ほんと?
世界一の稠密地震観測網でわかってきたこと
空間はスープのごとし
ブレークスルーの科学は予測できない
細胞が示す老化の足跡
伝達物質放出の仕組みを視る
妖しい薬になぜ惹かれるか?
第四の生物ヒト
著者等紹介
室伏きみ子[ムロフシキミコ]
お茶の水女子大学名誉教授、同大学ヒューマンウェルフェアサイエンス寄附研究部門教授。医学博士。日本学術会議第19・21・22期会員。NPO法人お茶の水学術事業会理事、NPO法人遺伝カウンセリング・ジャパン副理事長、人間情報学会会長など。文部科学省、経済産業省などの審議会委員を務める。専門は細胞生物学・生化学。細胞の増殖や分化がどのように調節されているのか、細胞や生物個体がストレスに対してどのように身を守るのかなどを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
8
人の不幸は蜜の味、の研究もあるようだ(23頁金澤一郎名誉教授)。妬みもまた、線条体が活性して、妬んだ相手が不幸になるとザマミろとなるようだ。岩城和哉教授は、「建築は、工学であり、かつ、芸術である」(102頁)。なるほど。理系と文系融合のテーマ。五島綾子教授は、ブレークスルーの科学を、「多くの人が不可能であると思っていた何かを実現できること」(141頁)とする。常識を覆す。科学者が実験室に閉じこもり、社会にその業績を還元しないのはおかしいのではないか(166頁)という趣旨の発言は共感する。専門バカも教養を。2014/01/08