内容説明
日々の糧とひきかえに店の看板や壁に飾る絵を描き続けたグルジアの伝説の画家。孤独とさすらいの人生を語る初めての評伝。『百万本のバラ』で歌われた貧しい絵描きの生涯。
目次
序章 『百万本のバラ』の絵描き
第1章 ピロスマニへの道(映画『ピロスマニ』の魅力;はるかなる未知の国グルジア ほか)
第2章 ピロスマニの人生(ピロスマニはひとりではない;家族の愛に包まれた少年時代 ほか)
第3章 ピロスマニの作品(十六年の空白と時代の奔流;マルガリータが手にもつ薔薇 ほか)
終章 ピロスマニはよみがえる
著者等紹介
はらだたけひで[ハラダタケヒデ]
原田健秀。1954年東京生まれ。都立高校を卒業後、信州の山間を彷徨。現代思潮社主宰「美学校」で現代美術の松澤宥氏に師事する。1975年、岩波ホールに入社、1978年にグルジア映画『ピロスマニ』(配給は日本海映画)の公開にたずさわる。1981年にグルジアを初めて訪れ、1986年に仲間とともに『日本グルジア友の会』を設立し、事務局と会報編集を担当する。岩波ホールで企画・広報を担当するかたわら、1989年に初めての創作絵本『パシュラル先生』(産経児童出版文化賞)を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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amnioticfluid
2
ピロスマニの本ではなく、はらだたけひでのピロスマニやグルジアとの出会いについて書いてある本だったので、絵を見ることを期待していた自分には、読むのにkick(ちょっとした思い切り)が必要な本だった。せっかくだから映画「ピロスマニ」をyoutubeで流しながら、ワインを読みながら読んだら乗ってきて読みきれたし、グルジアに一泊だけ旅行をさせてもらったような感じ。2015/03/16
宵子
1
タイトルはピロスマニとあるが、実際は半分くらい著者のグルジア/ジョージア関係のエッセー。そのため、日本にいる/いたジョージア人の意見もしばしば登場する。専門家ではなくジョージア民衆のピロスマニに対する思い入れがよく分かる。またピロスマニの代表作のマルガリータのモデルはかなり長生きしたようで、1969年にパリでピロスマニ展を開いた時に、本人が観に来てコメントを残している。2016/05/18
Laiguin
0
昔に読んでいたら、私は画家を目指していたかもしれない。 素朴な中、寂しさと楽しさが含まれている色彩豊かな絵。 ピロスマニの不器用な人生と絵に関する想い。この2つが、あのような絵を生み出したのかと、本を読んで思いました。2015/06/27
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