内容説明
ジュピター、ジュノー、アポロー、ビーナス、キューピッド、ダイアナ、マーキュリー、ネプチューン、ハーキュリーズ…神々が織り成す壮大な物語。坪内逍遙が「美しい文章」と絶賛した明治期の名著の復元とその現代文の2段組。
目次
オリムパス山の諸神
黄金時代
プロミシュースの伝
大洪水
アイオの伝
織女
銀弓公子
アドミータスとアルセスチス
ケドマスとユーローパ
メヂユーサの首
アタランタ物語
馬と橄欖
シーシュースの伝
工匠デダラス
後のシーシュース
著者等紹介
杉谷代水[スギタニダイスイ]
明治7(1874)年、鳥取県に生まれる。本名は杉谷虎藏。東京専門学校(現・早稲田大学)に入学したが病気のため中退。明治31年、冨山房に入り、のちの国定教科書に大きな影響を与えた坪内逍遙監修の尋常小学校、高等小学校の「国語読本」の編集に尽力した。明治31年、新体詩人として文壇デビュー。「早稲田文学」誌上で活躍する。歌劇、戯曲・狂言、唱歌、創作、翻訳など多方面に才能を発揮し、わが国近代文学創成期を担った。唱歌では、「星の界」(現在の「星の世界」)など六十編余を作詞。大正4(1915)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。