目次
第1章 創意と行動の人(限られた伝記資料;神道から尊王へ ほか)
第2章 貿易立国論(上海の惨状を視察;支那貿易の提唱 ほか)
第3章 工芸の人づくり(工業教育と工芸教育のちがい;金沢工業学校(石川県工業学校) ほか)
第4章 有田陶芸への貢献(ワグネル窯の機縁;有田陶工の技術指導 ほか)
著者等紹介
三好信浩[ミヨシノブヒロ]
1932年、大分県日田市生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育史専攻。教育学博士。広島大学教授、比治山大学学長を経て、現在、両大学の名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絜
0
資料が少ない中、工芸教育者としての側面に重点を置いて納富の生涯と事業を描出。短いながらもたくさん新しい知見を与えてくれた。特に、大隈との交友関係で地方で政争に巻き込まれて、尽力した工芸高校から辞職を余儀なくされたことや、工芸学校や博覧会、製陶所などの事業の財源への注目は興味深かった。また、近代日本の産業系の中等教育における工業と工芸の近いながらも競い合う構図を示してくれて興味深かった。工業学校の現在までも多く受け継がれてきた中、納富が構想した独創性をより重視する工芸学校の脈絡をより深く知りたくなる。2024/09/14
-
- 電子書籍
- 氷結系こそ最強です!~小さくて可愛い師…