目次
序章 パリのサムライ
第1章 佐賀藩における佐野常民の活躍
第2章 長崎海軍伝習所
第3章 パリ万国博覧会へ
第4章 明治国家建設とウィーン万国博覧会
第5章 八面六臂の活躍
第6章 明治憲法体制と佐野常民
終章 海の船長、陸の船長
著者等紹介
國雄行[クニタケユキ]
1964年、東京都生まれ。1995年、中央大学大学院文学研究科博士後期課程退学。近代社会経済史専攻。神奈川県立博物館学芸員、東京都立短期大学助教授を経て、首都大学東京大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絜
1
博覧会以外の佐野常民はあまり知らなかったので、色んな場面で活躍していたことを読んでて面白かった。特に元老院議官や枢密院顧問官として活躍した際、当初賛成者が少ないが結局重要な意見を持っており、相手を説得するには粘り強く動いていたことは印象的だった。事績だけでなく、佐野の性格も浮き彫りになっていたような書き方。ただニール号の保険について、フランスの郵船会社が保険料を支払わないのでなく、佐野らが保険の契約をしていなかったのは通説のようだが、佐野の直談判の結果まで詳しく書いてあるのでその根拠は知りたかった。2024/09/23
Ryuka
1
とても読みやすかったです!博愛社(赤十字社)という印象が強かった佐野さんですが、海軍伝習の中心となったり、政府にも出仕、万国博覧会では中心となり活躍、美術品に熱心になられたりと、手広くなされていらっしゃったことが分かりました。万国博覧会〜美術品に精を尽くすあたりは新鮮で面白かったです!これを読み、泣き虫キャラというイメージが植えつけられそうになってる私に対して、佐野さんに抱いているイメージが変わりました。佐野さんは、想いは分かるし伝わるのですが、相手からは煩わしいと感じるタイプの方ですね(笑)。2014/02/08
きさらぎ
1
ようやく読みました。常民さんの活躍がコンパクトにまとまっていて楽しめます。ついでに人間的に結構癖があるので、「おい常民(笑)」という面でも楽しめます。興味のある方は是非☆2013/04/10