内容説明
「仕事にやりがいを感じない」「でも失敗したくない」そんな悩みに答える究極のメソッド!終身雇用がくずれつつあるいま、「転職」はビジネスマン必須のスキルです。逆に転職しないと決め込んでるほうがリスクです。とはいえ、長年働いた会社を退職するのは勇気がいります。そこで12回転職した「金融のプロ」山崎元が、経験に基づき最も合理的な「転職の考え方」アドバイスします。
目次
転職の哲学―個人の自由は会社の都合に優先する(転職のある人生も悪くない;「時間」・「お金」・「自由」は転職で交換できる;個人の自由は会社の都合に優先する ほか)
転職のある人生設計―転職で人生設計の自由度が拡がる(ビジネスパーソン・ライフは、自分商店の経営;好きなことをやれ、の呪縛を逃れる;職業「すごろく」のゴールは「起業」なのか? ほか)
転職の作法―会社との上手な出逢い方・別れ方(転職の基本は猿の枝渡り;職務経歴書というラブレターの書き方;ヘッドハンターとの付き合い方 ほか)
転職者のビジネス心得―有能または要領のいいビジネスパーソンになる(「年収」、なぜ違う、どう割り切る;転職者の勉強術;時間の無駄にどう対処するか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
180
合計12回も転職し、さらに会社員をやりながらビジネス書・マネー本の作家としても活躍している山崎元氏による転職バイブル。著者本人の体験談も豊富で、説得力はある。ただ決してつまらないわけじゃないんだけど、転職を考えている人にとっては役に立つ内容なんだけど、つい最近読んだダイヤモンド社の『転職の思考法』と比べてしまうと、どうしても本としてのおもしろさ、アドバイスの明確さなどで見劣りがしてしまうのは事実。ただ、一冊の本で転職について安易に考えるのは危険なので、複数読む転職マニュアルとしては有力な一冊じゃないか。2018/10/23
Kentaro
36
今も大きくは変わらないが、一つの会社で働き続けることが良いことで、転職はネガティブにとらえられることが多かった。 転職未経験者に向けて、転職について一番大切なアドバイスを一言にまとめると、「転職の基本は猿の枝渡りだ」だ。猿が枝から枝へ渡る時には、まず片手で次の枝を掴んで、それから今掴んでいる枝を離す。転職でもこの要領が肝心だ。つまり、次の会社への入社を確実にしてから、現在勤めている会社に退職の意思を伝えるということだ。 人間関係のもつれや一時の迷いで次が決まっていないのに退職を申し出るべきではない。2019/09/14
moto
9
転職は考えてないのですが、著者の本が好きなので読んでみました。 12回転職した経験から、転職の仕方、転職時にかかるコスト、心理状況など転職にかかわる情報を詳しく書いてくれています。 転職するリスクと会社にとどまるリスクを総合的に判断することは参考になりました。 メリット・デメリットを整理して論理的に判断しているので、書いていることに説得力があります。2019/10/07
らっそ
9
JMMで初めてお目にかかった山崎元さん。社会人になって20年間教わることばかり。 書置:「ばたばた」と言うような人物は、ニワトリ以下の存在だ/「転職は取り返しのつかない人生の一大事」ではなく、会社なら主な取引先を変更するのと同質の「普通のビジネス上の選択」であり、いわば「自分でする自分の人事」のようなもの/会社内の地位や収入の差は基本的に仕事上の役割の差なのであって、個人間に上下があるわけではない/相手によって言うことを変えてはいけない/無事に、そして割合機嫌良く働いている2018/04/22
ルーチェ
7
転職とは時間とお金と自由の配分を調整すること。転職ごとにテーマを決めて、今はどれがあるか、増やしたいものと減らしても良いものは何か考えると良い。苦手な事に時間を使わないこと。得意な事に時間を使えているか振り返ると良い。最初の会社がぴったりな事は稀なので、2回以内の転職でぴったりな場所を探すと良い。転職には3つの種類があり、仕事を覚えるためのもの、仕事の場を得るためのもの、ライフスタイルを変えるためのもの。2019/12/10