目次
詩篇(『うみがわらっている』から;『きんじょのきんぎょ』から;『ぼくたちはなく』から;『しっぽとおっぽ』から;『まぜごはん』から;『たぬきのたまご』から;『なまこのぽんぽん』から;『これでいいへら』から;『内田麟太郎詩集』から;『あかるい黄粉餅』から;『なまこ饅頭』から)
エッセイ(炭鉱のあった町;だじゃれは正義のためならず;真円の絵本作家 葉祥明;楕円の絵本作家 片山健;ひょうげた美 長新太;秋山清と夢二と芋銭;雑談・リアリズムのそばで)
詩人の歩み
詩人論・作品論(いいな いいな 内田さん(矢崎節夫)
内田麟太郎の詩方法 言葉あそび詩から叙情詩まで(菊永謙))
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年福岡県大牟田市に生まれる。詩集に『たぬきのたまご』(第四回児童ペン賞大賞)『なまこのぽんぽん』(以上、銀の鈴社)、『ぼくたちはなく』(PHP研究所、第15回三越左千夫少年詩賞)などがある。絵本に『さかさまライオン』(絵本にっぽん賞、童心社)、『がたごとがたごと』(日本絵本賞、童心社)、『うそつきのつき』(小学館児童出版文化賞、文溪堂)など多数がある。童話に『ふしぎの森のヤーヤー』(産経児童出版文化賞、金の星社)など多数。第55回児童文化功労賞受賞。第39回巖谷小波文芸賞受賞。日本児童文学者協会理事長(2016年5月~2020年5月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃが
52
良かった。知っている詩や知らなかった詩、エッセイの構成。四季の森社の編集者の評論も納得の良さ。愉しいことば遊び、ナンセンス、ほろっとする叙情詩まで多様な詩を紡ぐ内田さんのバックボーンがわかると余計に心に届く詩たちがある。内田さん自身、直線から生理(自然)へ、真円から楕円へ、そしてひょうげへと変わろうとしていく…と。効率的な直線の思考ではなくくねくねの思考へ…と。絵も言葉への思いも興味深い。生きかたに通ずるものがたくさんあって愉しい。2021/08/18
鴨ミール
25
おれたち、ともだちシリーズの作者といえば、きっと皆さんおわかりになるのではないでしょうか。といっても私はこのシリーズは未読。おかあさんになるってどんなこと、という絵本で内田麟太郎さんに出合いました。こんな優しい絵本を男性が(結構高齢な)書くなんて!と内田さんへの興味が湧いたときに偶然内田さんのお話が聞けるチャンスが訪れました。ほんわかした絵本のように、柔和な笑顔の温厚そうなおじいさん。でも彼の半生はとても過酷なものでした。悲しみを抱えて生きてきた分、人の悲しみにも敏感になるんでしょう。読み聞かせで読みたい2021/10/18
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