内容説明
グリムをこよなく愛した絵本作家ワンダ・ガアグ。1943年に刊行された本書には、「戦争の暗い日々において、昔話は老若男女に笑いをもたらすにちがいない」という思いがこめられています。ガアグならではの力強いユーモアにいろどられた、グリムのむかしばなしをお楽しみください。
著者等紹介
ガアグ,ワンダ[ガアグ,ワンダ] [G´ag,Wanda]
1893年アメリカ合衆国ミネソタ州に生まれる。絵を描くことを職にしていた父の跡を継いで10代から仕事をはじめ、版画家・絵本作家として活躍。版画作品はアメリカやヨーロッパの美術館に収められている。1946年、逝去
松岡享子[マツオカキョウコ]
1935年神戸市生まれ。神戸女学院大学英文科、慶応義塾大学図書館学科を卒業後、渡米。ウエスタン・ミシガン大学大学院で児童図書館学を学んだ後、ボルチモア市の公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館勤務を経て、自宅にて家庭文庫を開き、児童文学の翻訳、創作、研究を続ける。1974年、石井桃子氏らと、東京子ども図書館を設立し、現在同館名誉理事長。童話に『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』(福音館書店、サンケイ児童出版文化賞)、絵本・翻訳など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バニラ風味
17
英語の題名は「three gay tales from grimm」。「かしこいおよめさん」「三まいの鳥の羽」「ハンス羽根まみれ」の三話です。これを子どもが先入観なく読むのだったら、題名通り「ゆかいなおはななし」なんでしょうね。ある程度、大きくなった子どもを持つ大人だったら「なんでこんな子になってしまったかなぁ」と、ちょっとため息をついてしまう。そんな子どもに育てたのは親だから。というのは、深読みなのかしら。うーん、どのお話も素直に「あはは」とは笑えませんでした。絵は味があってユニークなのですが。2019/06/24
mntmt
13
ある意味、しあわせなのかもしれないね。2019/06/22
あおい
11
「かしこいおよめさん」「三まいの鳥の羽根」「ハンス羽根まみれ」を収録。いろんなタイプのおばかさんが出てくるけれど、「三まいの鳥の羽根」のおばかさんは末息子ではなく二人の兄だな。グリムのユーモア私はちょっと笑えないなぁ。2019/08/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
『かしこいおよめさん』『三まいの鳥の羽根』『ハンス羽根まみれ』の3話。どのおはなしも『めでたしめでたし』という終わり方じゃないのが面白い。『ハンス羽根まみれ』はおはなしのろうそくのエパミナンダスに似ている。2019/07/22
いっちゃん
7
1話目の嫁のバカ具合が面白すぎた。ハンスのバカさもなかなかやけど、コッティの勝ちやな。2019/07/02