内容説明
くりかえしくりかえし、わたしたちは、広くて大きな庭に、たねをまいてきました―いのちがつながり、地球というひとつの大きな庭がつくられるようすをえがいた、うつくしい絵本。
著者等紹介
ガルブレイス,キャスリン・O.[ガルブレイス,キャスリンO.] [Galbraith,Kathryn O.]
アメリカ・ミシガン州生まれ。児童文学作家。絵本や児童読み物に多数の作品がある。『Arbor Day Square』で2010年ペアレンツ・チョイス・アワード入賞。また『わたしたちのたねまき―たねをめぐるいのちたちのおはなし』は2011年ペアレンツ・チョイス・アワードで金賞を受賞したほか多くの推薦図書に選ばれている。夫とワシントン州に住んでいる
ハルパリン,ウェンディ・アンダスン[ハルパリン,ウェンディアンダスン] [Halperin,Wendy Anderson]
イラストレーター・絵本作家。数多くの絵本や児童書の挿絵を手がけている。『白い牛をおいかけて』(トレイス・シーモア文・ゴブリン書房)でニューヨーク・タイムズ紙年間優秀児童図書、アメリカ図書館協会優秀図書に選定。また子どもや教師のための絵画のワークショップもおこなっている
梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
95
図書館本。 風、動物、その他物理現象森羅万象が種まきにかかわっている本。物理現象はさておき動物、微生物にとっては植物はなくてはならない存在ですからね。そういえばウチのティガーちゃんも草の実(主にアメリカセンダングサ)を毛につけて帰ってきますよ。本猫は鬱陶しそうに種を取っていますが…。2023/11/16
モリー
61
地球は一つの庭であると捉えてみよう。自分の庭を大切にする気持ちが分かる方ならきっと、生きるもの全ての大きな一つの庭も大切にしたくなるはず。種が、たくましく、着地した場所で育つように、私たちも自分自身を種になぞらえて生きていこう。この絵本からは、そんなメッセージを私は感じました。梨木香歩さんの後書きも良かった。2020/07/19
KEI
60
読友さんのレビューに惹かれて。梨木香歩訳の絵本。風、鳥、陽の光、雨、川、動物、人間たちが繰り返し、繰り返し、自然の庭にたねをまく。その姿を淡い色調の細密画で描かれ、歌う様な訳で綴られ、自然の豊かさを教えてくれる。巻末の訳者の言葉が良かった。【一人ぼっちで孤独だな、と感じるときは、自分は本来自分がいる場所から遠く、この辺境に飛ばされてきた種なのだ、と思えば、今生きていることそのものが、重大な任務のように思えます。お日さまの光を浴びて、大きく息をして、この奇跡的にあたえられた任務を楽しみましょう】2019/10/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
55
私たちが種をまく以外に、こんなにもいろんな方法で種まきが行われているのですね。梨木香歩さんの後書き、心に響きます(翻訳:梨木香歩)。2019/03/26
アルピニア
53
草木の種が蒔かれる。太陽によって、風によって、水によって、いきものによって・・。植物にとって一度きりの移動。たどり着くのはどんな場所だろう!梨木さんのあとがきで、たねまきが心の世界にまで鮮やかに広がる。より良い環境を求めて旅立つ姿は鳥の渡りや人間の移住にも通じる。「一人ぼっちで孤独だな、と感じるときは、自分は本来自分がいる場所から遠く、この辺境に飛ばされてきた種なのだ、と思えば、今生きていることそのものが、重大な任務のように思えます。(あとがき)」この春も多くの種が旅立つ。新天地でしっかり根を張るんだよ!2018/02/14
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