内容説明
空の青いろにあこがれるねずみ、どんぐりの実をまちこがれるりす、えだにのこった葉っぱを気づかうはりねずみ、雨の日だけお店をひらくかたつむり―。森のかたすみでくらす小さな生きものたちのちょっとおかしくて、心にひびく6つのおはなし。
著者等紹介
にしなさちこ[ニシナサチコ]
仁科幸子。山梨県大月市に生まれる。多摩美術大学卒業後、日本デザインセンターで永井一正氏のもとアートディレクターとして活躍。その後独立して子どもの本の世界に入る。小学館童画大賞、メキシコ国際ポスタービエンナーレ展、スイスグラフィスポスター展、ADC賞などに入賞、入選。『★星ねこさんのおはなし★ちいさなともだち』(のら書店)でひろすけ童話賞受賞。現在、大月市立図書館館長をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シナモン
143
「まっくろ雪のこり」元は白い花びらのようにひらひらと降っていた雪も春先になると汚れた雪の塊に。そうか、こんな気持ちでいたんだね。最後は水に戻って切なくなったけど、これも自然の摂理なんだな。「雨の日のせんたくやさん」かたつむりのからカバー、素敵な発想でした。森の中の小さな生き物たちが愛おしくなりました。2020/07/06
遠い日
6
星ねこさんからこちらへ。洗濯屋さんのかたつむりを軸に、森に生きる小さな仲間たちとのちょっとした交流が描かれる。通常のイメージとは異なる洗濯屋さんとしての仕事ぶりもすてきだ。お客さんの顔を思い浮かべ、その人にふさわしい洗濯をしてあげる気遣い。そんなところが人気のお店の秘訣でしょうか。森の生き物たちはとってもおしゃれ。描かれた衣装もキュートだし、装うことの楽しさも窺える。特徴的なオノマトペも楽しいし、何より雨の日だけ開く洗濯屋さんって、覗いてみたくなりませんか?2022/04/19
HNYYS
4
図書館本。短編集。小さな生き物たちが、自然の中で何気ない輝きに喜んでいる姿が素敵でした。普段の生活の中で、きらめきを感じたくなりました。2019/12/21
hautan
4
図書館本。作者が育った環境を感じさせる可愛い本。ピーターラビット作者もそうだけど、生まれ育った環境って影響力が強いみたいですね★32016/05/13
ふたご星
2
「ちいさなともだち」同様、絵とストーリ、どちらも素敵です。 子供の頃に出会っていたかったと思う1冊です。2020/07/25