内容説明
シナモン村の丘の上、中庭のある小さな家で、ようふくなおしの店をはじめたきつねのモモーヌ。モモーヌと村のどうぶつたちの、心あたたまるものがたり。
著者等紹介
片山令子[カタヤマレイコ]
1949年、群馬県生まれ。詩人、作家
さとうあや[サトウアヤ]
1968年千葉県生まれ。画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
45
中庭でのお茶とお菓子のお茶会。しょがとシナモンとはちみつのミルクティー、金のお月さまのお手紙、蜘蛛のキアラのスミレの刺繍、くるみホールのお花や蝶々 春先に咲くスノードロップのまく。ほのぼのと可愛らしい絵もお話とぴったり。ひとつのお洋服でも大切にするって素敵だなって感じられる、児童書らしい物語。おおかみのおじいさんのぶかぶかのオーバーのお話が特に良かったです。心も体も満たされる。モモーヌさんのお家事情がなぜか具体的なのが気になったけど深く考えちゃダメ。ピュアな心になりたい。2018/01/09
る*る*る
20
肌寒い今日、この話は心温まる♡シナモン村のモモーヌの店は、着れなくなった服をずーっと着られるように直してくれるお店。ほら、今日もモモーヌの歌声が聞こえます〜ふくをたいせつにすると、こんどはふくがあなたをやさしくつつんでくれますよ〜♪ お店の中も素敵なので、一度行ってみてください★2015/06/05
マツユキ
16
町でお針子の仕事ができなくなったモモーヌは、シナモン村で洋服なおしのお店を初めて…。動物の世界でもファストファッション。それで十分と思うけど、お直ししながら着続ける服には、その人の歴史が感じられます。モモーヌが、村の動物たちと親しくなり、それぞれの生活が豊かになっていく様子が素敵。服を大事にするのは人を大事にすること、自分を大事にすることに通じている。良い作品でした。2023/07/29
ムフィー
2
手芸に親しんでいた私にとって、モモーヌのようふくなおしは、夢みたいなお仕事! ふくをたいせつにすると、こんどはふくがあなたをやさしくつつんでくれますよ♪のフレーズ通り、モモーヌが手がけるようふくなおしは、温かみにあふれ、着る人の心を幸せいっぱいに満たしてくれる。スノードロップが咲く「中庭」でのお茶の時間はまさに至福のひととき。 洋裁、お花、お茶が好きな人にはたまらない一冊!2015/05/25
ハチコ
2
ようふくなおしの店をはじめたモモーヌと、直して欲しい洋服がある村の動物たちのお話。服を大切にすると今度は服があなたを優しく包んでくれますよ、という言葉がとても素敵だ。ついつい、新しい服を買ってしまう自分に戒めたいなぁ。動物がお店をするお話つながりで、「キツツキの商売」を勉強する時にも紹介できそう。2015/04/12
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- 和書
- 新渡戸稲造論集 岩波文庫