内容説明
アート作品価格形成の仕組みを知りたい!!なぜ、ダ・ヴィンチの『キリスト像』を、イスラム教国が508億円で落札するのか?人工知能の支配から逃れるため、人類に必要な思考とは何か?
目次
第1章 金融商品としてのアート
第2章 中国巨大アート市場―桁外れのコレクターたち
第3章 産油国ロイヤル・ファミリーが見据える脱石油後の世界
第4章 華やかなファッション界とメジャー美術館の相互依存関係
第5章 今後の成長が期待されるLGBTQ市場とアートの深い関係
第6章 驚異的スピードで進化するアート×AI、そしてバイオテクノロジーの現在
第7章 ブロックチェーンが拓く、仮想通貨時代のアート
第8章 美術館淘汰の時代
終章 終わりに:文化・芸術が果たす役割
著者等紹介
宮津大輔[ミヤツダイスケ]
アート・コレクター、横浜美術大学教授、森美術館理事。1963年東京都出身。広告代理店、上場企業の広報、人事管理職を経て現職。1994年以来企業に勤めながら収集したコレクションやアーティストと共同で建設した自宅が、国内外で広く紹介される。文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会議」委員や「Asian Art Award 2017」、「ART FUTURE PRIZE・亞洲新星奬2019」の審査員等を歴任。また、テレビでも幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
puapua
1
現代アートが世界経済や技術革新とどのようにかかわっているかが体系的に理解できる1冊。中国、中東の勢いの強さ、日本のアートのこれからの可能性等、なるほど!と思うところが多かった。現代アートを取り巻く環境を中心に解説しているため、個別作品の話はあまりない。2020/06/17
K
0
・アート界における中国、中東の台頭 ・LGBTQ市場とアート ・アート作品と登場人物のバックグラウンドが頭に入ってないと理解ができない本だなと思う。2022/05/05
いなり
0
経済活動とアートの結び付きを勉強することは、時として必要だと感じました。ダヴィンチの「サルバドール・ムンディー」の落札価格が日本の地方銀行と同等位という事。今までは欧州を追いかけ、その復習をして来たが、アジアの文化的文脈が急成長して来た。ゾンファンジのアジア最高落札価格を支えるのは富裕な個人コレクターなど、経済活動とアートは密接している。LGBTQが近年のアートのテーマとして重要なのも、市場としての成長の期待がある。2020/04/04
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