東大闘争 50年目のメモランダム―安田講堂、裁判、そして丸山眞男まで

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東大闘争 50年目のメモランダム―安田講堂、裁判、そして丸山眞男まで

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784904979273
  • NDC分類 377.96
  • Cコード C0095

出版社内容情報

安田講堂攻防戦を頂点とする東大闘争、その真っただ中を駆け抜けた一人の法学部生が語る闘いの真実50年前の催涙弾が、今しみるのはなぜだろう。安田講堂攻防戦を頂点とする東大闘争、その真っただ中を駆け抜けた一人の法学部生が語る、闘いの真実。前半は、当時の東大法学部生たちの様子、安田講堂攻防戦、参加者の大学別人数、攻防戦に続く逮捕・勾留・裁判の、笑いも涙もある闘いの物語。後半は、著名な政治学者、法学部の丸山眞男教授が東大全共闘を「ナチもしなかった」と非難した、と報じられた事件を題材に、世に伝えられる史実の危うさに迫った、上質のノンフィクション。本書は、著者の体験と豊富な文献を基にした、類書にない東大闘争の記録である。

東大闘争 50年目のメモランダム
安田講堂、裁判、そして丸山眞男まで
目次
まえがき……1

 『安田講堂戦記』地図……4

第一部 安田講堂戦記……15

 序章 一九六八年秋――東大安田講堂前広場……16

 第一章 法学部闘争委員会――安田講堂の学友諸君……20

 第二章 前哨戦……32
     一 情況
     二 法学部無期限ストライキ――あかつきの学生大会
     三 提案集会――加藤総長代行拉致作戦
     四 法学部研究室の無血開城
     五 医学部学生大会――流血の乱戦
     六 一九六八年は暮れて行く
     七 七学部集会――ラグビー場、遥かなり
     八 民青外人部隊の来襲

 第三章 安田講堂攻防戦……66
     一 援軍、全国より来たる
     二 残るべきか、出るべきか
     三 東大全共闘、最後の集会
     四 安田城
     五 安田講堂攻防戦――六九年一月一八日
     六 小康
     七 安田講堂攻防戦――六九年一月一九日

 第四章 安田講堂守備隊名鑑……100
     一 守備隊の総数
     二 大学別の人数
     三 東大生は全部で何人いたか
     四 法学部闘争委員会の人数
     五 報じられなかった不都合な真実

 第五章 警察留置場……116
     一 初めての宿
     二 留置場の風景
     三 安田か? 俺は法研だ
     四 O弁護士の接見
     五 留置場の学友諸君
     六 俺は中隊長
     七 M検事の取調べ
     八 家族の面会
     九 留置場に起きた波紋
     一〇 G巡査の別れのあいさつ

 第六章 東大裁判……146
     一 中野刑務所の日々
     二 畏友の出獄
     三 接見室の白熱講義
     四 東京地裁の分割公判――隠されたXファイル
     五 荒れる法廷
     六 退廷、退廷、また退廷!
     七 超タカ派判決の事実誤認
     八 東京高裁の控訴審

 終章 安田講堂攻防戦始末……170

 『東大闘争 50年目のメモランダム』年表……172


第二部 丸山教授の遭難……177

 序章 二〇一八年春――東京女子大学丸山眞男文庫……178

 第一章 丸山教授の遭難……182
     一 丸山教授のナチ発言報道
     二 吉本隆明の丸山批判『収拾の論理と思想の論理』
     三 講義再開阻止闘争――人民裁判
     四 四面楚歌の丸山教授

 第二章 丸山教授の冤罪序説……202
     一 悪魔の証明
     二 ナチ発言報道の不審

 第三章 法学部研究室封鎖――丸山教授の論理と心理……212

 第四章 丸山教授の沈黙……220

 第五章 黙る内藤、喋る庄司……224
     一 丸山教授を囲む「’60 の会」
     二 内藤國夫『ドキュメント 東大紛争』
     三 まさかの悲劇
     四 庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』
     五 言ってはならないこと

 第六章 死せる丸山、生ける教え子たちを喋らす……242

 第七章 丸山教授の弁明……250

 終章 民主主義の精神……256

あとがき……260

和田英二[ワダエイジ]
著・文・その他

内容説明

前半は、当時の東大法学部生たちの様子、安田講堂攻防戦参加者の大学別人数や、攻防戦とこれに続く逮捕・勾留・裁判の模様を描いた、笑いも涙もある闘いの物語。後半は、著名な政治学者、法学部の丸山眞男教授が東大全共闘を「ナチもしなかった」と非難したと報じられた事件を題材に、世に伝えられる史実の危うさに迫った上質のノンフィクション。本書は、著者の体験と豊富な文献を基にした、類書にない東大闘争の記録である。

目次

第1部 安田講堂戦記(一九六八年秋―東大安田講堂前広場;法学部闘争委員会―安田講堂の学友諸君;前哨戦;安田講堂攻防戦;安田講堂守備隊名鑑;警察留置場;東大裁判;安田講堂攻防戦始末)
第2部 丸山教授の遭難(二〇一八年春―東京女子大学丸山眞男文庫;丸山教授の遭難;丸山教授の冤罪序説;法学部研究室封鎖―丸山教授の論理と心理;丸山教授の沈黙;黙る内藤、喋る庄司;死せる丸山、生ける教え子たちを喋らす;丸山教授の弁明;民主主義の精神)

著者等紹介

和田英二[ワダエイジ]
1966年東京大学文科1類入学。1968年法学部進学。1969年東大安田講堂攻防戦に参加。1970年東京地方裁判所で実刑判決。1972年東京高等裁判所で執行猶予付判決。現在、自由業(東大闘争研究家)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

16
東大全共闘メンバーであった著者が、安田講堂の攻防戦、逮捕、留置場生活、裁判の顛末を語る。第二部の丸山眞男先生の話が出色。「ナチも日本の軍国主義もやらなかった暴挙」発言を吉本隆明さんが痛烈に批判し、その結果、全共闘の矛先が丸山先生に向かった歴史は有名だが、著者は、この発言が虚構だったと立証する。庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」が、謂れなき丸山バッシングに対する抵抗だと読めるというのも驚きだ。誤解と偏見に対して丸山先生が沈黙を守り続けたのは、吉本さんを「軽蔑をもって黙殺する」先生の意地だったのだろうか。2019/02/16

k.kishida

6
副題の通り、1968、69年の東大紛争で最後まで安田講堂に立てこもり逮捕された著者(当時東大法学部3年)の思い出語りである。実はこの他にも何冊か東大紛争に関する本を買ってあり、その中の一冊。著者が既に70歳近い年齢に達している段階で書いているわけであるから、どうしても、今となってはいい思い出という雰囲気の書きぶりになってしまう。後半3分の1は丸山眞男が法学部封鎖の際に全共闘の学生に「こんなことはナチもしなかった」と本当に言ったのかどうかを執拗なまでに検証しているのだが、なぜそこまで拘るのかよくわからない。2019/06/19

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