内容説明
ほんの20年ほど前まで、日本で化粧品は「定価販売」が常識だった。値引きをする小売店には化粧品メーカーは出荷停止などで圧力を掛け、その芽を摘んできた。その状況に挑んだのが、河内屋・樋口行雄社長(当時)だ。1993年6月、資生堂がこの店に出荷停止をしたことで、「定価」を巡る戦いが始まった。公正取引、規制緩和の流れにも乗って一時代を築いた「戦う商人」による迫真の自伝!
目次
第1章 幼・少年期―父の死、そして戦争へ
第2章 青年期―配給所からセルフサービスの店へ
第3章 壮年期―多方面に事業を拡張
第4章 中年期―酒の安売りに本格的に着手
第5章 熟年期―ユンケル事件や資生堂事件で話題に
第6章 晩年期―がんとの闘い、そして未来へ
著者等紹介
樋口行雄[ヒグチユキオ]
1928(昭和3)年8月29日、東京府東葛飾郡葛西村雷生まれ。「秋水」特攻隊員として訓練中に終戦を迎える。戦後まもなく実家の酒店を継ぎ、その後、薬局や化粧品店を始める。1964(昭和39)年、初めて酒の安売りに着手、その後、酒のディスカウントストアとして名を馳せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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