内容説明
盛岡の人々が暮らしの中で大切にしてきた歴史・文化・自然・産物などは様々な物語を構成し、さらに新しい物語を生み出していきます。そして今、私たち市民ひとり一人が物語を紡ぐ主役です。
目次
“わたしの盛岡”全120話(私の銀メダル;バンキコーロン;“ふろれたりや” ほか)
語りべの落ち穂拾い(“民男君”の思い出;別れ;大工百年 ほか)
街の周辺(瀬川正三郎像;柴内魁三像;天満宮の狛犬 ほか)
思い出のアルバム
著者等紹介
松本源藏[マツモトゲンゾウ]
大正15年(1926)盛岡市生まれ。仁王尋常高等小学校、盛岡工業学校機械科卒。昭和25年カメラのキクヤ創業以来、盛岡青年会議所理事長、岩手県写真連盟会長(第3代・昭和52年~平成8年)など各種団体の要職を歴任。平成13年カメラのキクヤ会長、岩手県芸術文化協会会長。特にも芸術団体では優れたリーダーとして岩手県教育表彰、文部大臣表彰、勲五等瑞宝章を授与される。盛岡弁の語りべとして盛岡文士劇に出演し方言ブームのきっかけをつくった。平成27年(2015)10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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teddy11015544
3
両親の世代のこと、言葉遣い、と思って読んでいたが、著者は亡き父と同じ年の生まれで、同じ高校の卒業生でもあるようだ。切り取られた時間と風景が自分の記憶や、聞かされた話とオーバーラップする。きわめて読者を選ぶ、そんな本です。2017/09/04
かわくん
1
主に戦前の盛岡の暮らしを描いたエッセー。タウン誌に連載されたものを私家版としたが、それを新書として出版した。著者は県芸術文化協会会長などを務めた方だが、既に故人。本の特徴は、会話のルビ。昔ながらの盛岡ことばをルビにしている。最近ではお年寄りでも話さなくなった言葉が盛りだくさんだ。今となっては貴重な言葉集ともいえる。2017/08/23