内容説明
明治の苦悩は現代に通じる。かりに「啄木の力」と呼ぶものがあるとすれば、人をあざむき、傷つけ、自らも苦しみながら、それでも明日に繋がる青春の暗いトンネルを抜けだそうとあがいた姿そのものであろう。
目次
第1章 「白百合の君」と結ばれるまで(神童と呼ばれて;節子と恋に落ちる;恋多き少年 ほか)
第2章 別離と流浪のはざまで(「我が四畳半」での新婚生活;『小天地』を創刊するも;日本一の代用教員をめざす ほか)
第3章 志を果たせぬままに(小説を書くも自活の道は遠く;小奴と逢引を楽しむ;東京朝日新聞社で働く ほか)
著者等紹介
松田十刻[マツダジュッコク]
昭和30年(1955)、岩手県盛岡市生まれ。立教大学文学部卒業。新聞記者、編集者、ライターなどを経て著述業に就く。小説や評伝など多彩な分野で執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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