内容説明
原敬は明治41年(1908)8月24日、世界一周の旅に出発した。首都ワシントンD.C.ではセオドア・ルーズベルト大統領と会い、パリでは若き日に知りあった女優との再会を果たす。第一次世界大戦前の古き良き時代の欧米社会は、科学技術の驚異的な進歩とモータリゼーションの到来で劇的に変化しつつあった。20世紀初頭の世界で原が思い描いた未来予想図とは…。
目次
第1章 新世界より
第2章 新・西洋事情
第3章 古都の明と暗
第4章 帝国と新興国
第5章 満州の光と影
エピローグ 皇太子の洋行を実現させて
著者等紹介
松田十刻[マツダジュッコク]
昭和30年(1955)、岩手県盛岡市生まれ。新聞記者などを経て執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokumei17794691
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・楽天ブックスでおススメに表示されただけで買ったが、当たりだった。・1年4カ月の日数と費用を用意できたのだから、180日間で終わらせず、もう少し日数を増やしても良かったのではないか? カナダ、スペイン、ポルトガルをもう少しじっくり見る機会を持てなったのか? ・原敬は、暗殺されず、平穏に政界を引退できれば、慈善活動家のほか、紀行作家としても活躍したのではないか? 本書も、詳細な原の日記が基になっている。・もし日本の鉄道が、標準軌になっていれば、新幹線並行在来線問題も小さくなっていたのではないか?2022/11/20