目次
春季
夏季
秋季
冬季
九月 龍光院への献花
十二月 鋏を手にして出向く
著者等紹介
福森雅武[フクモリマサタケ]
1944年生まれ。江戸時代から続く窯元「〓楽」の元七代当主。陶芸、料理、農業、生け花、書画などを、日常の暮らしの中の作業として行い続け、各地で精力的に展覧会を開催している。〓楽窯で造られる土鍋は全国的にファンが多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桜もち
39
素晴らしい写真集。渋い小ぶりの焼き物に垂直にいけられた全く気取りのない木の枝、野の花、葉。花屋にあるようなキラキラしたかわいい花は一つもない。蒲、椿、いたどり、蝮草、蛍袋。一つの花器に盛りだくさんではなく、一種類から2,3種類をまさに「花は野にあるように」いけてある。直感的に美しさ、落ち着き、寂しさを感じる。ただし嫌な感じの寂しさではない。この花が置かれた座敷に座っていつまでも見ていたい。私は、こんなに寂しいものが好きになったんだろうか。『陰翳礼讃』の写真集と同じ匂いがするが違う写真家だった。2021/05/15