内容説明
約3000年昔、旧約聖書の伝承から忽然と消失した神の聖櫃。伝説によれば、エルサレムの神殿で失われた聖櫃は、エチオピアに運ばれ、今なおキリスト教信仰の核心として受け継がれていた―世界の民族と信仰を撮り続けてきた、ドキュメンタリー写真の第一人者、野町和嘉のエチオピア取材30余年の集大成。
著者等紹介
野町和嘉[ノマチカズヨシ]
1946年高知県生まれ。杵島隆に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年のサハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川、エチオピアなど、アフリカを広く取材する。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして舞台を中近東、アジアに移し、長期の取材を続ける。2000年代以降は、アンデス、インド等を中心に取材。東京、ローマ、ミラノほかで『聖地巡礼』展を開催。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めっちー
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エチオピア正教の写真が見たくて借りた本。エチオピアの人々の暮らしを撮影した大型の写真集。2010年代の写真が中心で、1980,90年代のものや、モノクロ写真もある。エチオピア高原、ダナキル砂漠とオモ渓谷、岩窟教会に分類して紹介。砂漠で取れる塩の板が美しい。断崖を掘り抜いた教会があり、そこに通い続けるだけでなく、何十年も下山せずに暮らしてるのが凄い。表紙にもなってる岩窟教会でミサを行う場面は荘厳さを感じる。教会には壁画も描かれ、イスラム文化と東方正教文化の混合が見られる。診察を待つ女性の人を拒む表情が印象的2022/02/08
ぬまけん
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C2021/01/27
ckagami
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北部の岩の地面を掘ってつくった教会や、断崖絶壁にある教会・修道院、塩湖のある沙漠や南の部族抗争の続く社会……と、エチオピアのさまざまなひとびとの暮らしの風景を切り取った写真集。どの写真もコントラストが強烈で(視覚的な意味ではない)、苛烈な自然と苛烈な宗教に身を投じる世界が身に迫って感じ取れる2020/08/11
takao
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結局、キリスト教?ユダヤ教? 2018/04/09