目次
1 熱帯雨林の恵み
2 川に生きる―豊饒の大河
3 シロウアカリの森で―アマゾンの里山
4 塩場に集まる動物たち
5 雲霧林に息づく生命
大アマゾン―驚異に満ちた生態系
アマゾンに魅せられて
著者等紹介
山口大志[ヤマグチヒロシ]
1975年、佐賀県唐津市生まれ。幼少時代より昆虫採集や熱帯魚の飼育に夢中になり、自然への興味から1993年に石垣島西表島に移住、7年間を過ごす。この間、環境省西表野生生物保護センターに非常勤勤務。写真家三好和義に師事後、2008年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
46
図書館本。世界最大の熱帯雨林、アマゾンの写真集。美しい、鮮やか。貴志祐介さんの「天使の囀り」に出てくる猿 ウアカリ。よくこんな生きものを食べる話を書いたものです… 祟られそうな気配満点… 接写と望遠を使い分け、広すぎるジャングルの さまざまな表情を伝えてくれる本でした。2017/12/15
かわうそ
10
よく撮ったな〜と感心する写真が多い。そして美しい。写された動植物の全ては、日本では植物園や博物館でしか見られないものばかり。それが当たり前の風景として混在するアマゾンの奥深さ。「行ってみたい!」とは全く思わないものの、その美の世界には惹かれて止まない。生物の色に、形に、香りに、大きさに、全て進化上の意味があるとして、ジャングルとは、知の宝庫のように思えた。2018/05/31
Yasutaka Nishimoto
1
どれだけの時間をかけてこれだけの写真を撮ったのだろうか。オタマジャクシを背中に乗せて進むカエル、真っ赤な顔が映えるサル、アマゾン川の多様な川たち。個体、群れごとの生活がそこにある。2018/11/25
fukafkacraft
0
カルペンティエルの『失われた足跡』を読んで以来、長年にわたりアマゾンに惹かれ続けている。自分では絶対行きたくはないのだが、だからこそ濃厚なバーチャル体験を求めてしまう。密林の昼と夜と高地と低地、森と川の俯瞰と最深部、生命の神秘、そして気色悪いほどのディティール。森の美しい一面ばかりに偏向しているため食傷気味だが、古代から変わらない姿を濃密に写し撮った労作。次はカルペンティエル的視点で捉えた退廃的な密林時間に浸りたい。2020/05/03
そうであるように
0
楽しめた度:★★★★☆ 風景、昆虫、動物、植物。それぞれに主眼を置いて撮られた写真は迫力がありました。後半にあった、苔むしたジャングルの見開きページは視たことのない景色でした。キノコの写真が多いのも、個人的にグッド(*´∀)ノ2019/03/02