内容説明
安西水丸、待望の初作品集!描くことが好きで絵のことばかり考えて生きてきた。書籍の装丁、雑誌やポスター、小説やエッセイの執筆、絵本、漫画、翻訳…。多様な活動をしながらも「イラストレーターであることの誇り」を常に持ち続け、ひとつの時代を風のように駆け抜けた作家の軌跡を辿る。
目次
1 ぼくの仕事(小説;装丁・装画 ほか)
2 ぼくと3人の作家(嵐山光三郎さんと;村上春樹さんと ほか)
3 ぼくの来た道(絵を描くことが遊びだった―千倉のこと;学生・デザイナー時代―イラストレーター前夜 ほか)
4 ぼくのイラストレーション(安西水丸という孤愁 嵐山光三郎;もうここにはいないとわかっていても 村上春樹)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
78
水が好きで、透明感のあるビビッドな色使いが独特な水丸画伯の画が味わえるアートな一冊。仕事上の交友関係も分かり面白い。デザインされた時計もおしゃれだし、学生時代のレコジャケ風デザインも良い!2017/02/08
keroppi
77
年末に図書館で見つけて借りていた。安西水丸のシンプルで優しいイラストに癒される。嵐山光三郎、村上春樹、和田誠との交流や共作の作品たちも目を惹く。寄せられた文も安西水丸との関わりの深さを感じさせる。安西水丸の生い立ちや、それが作品に与えた影響も見えて、とてもいい作品集だった。2024/01/03
kinkin
75
2004年に亡くなった安西水丸さんの仕事。イラストレーターだけでなくエッセイや小説、漫画、本の装丁まで。シンプルな線と目をひく色使いがとても優しいタッチで大好きな人だった。デジタルな世界の中で堂々とあるときは飄々とした絵が爽やかだ。どこから広げても楽しめる本だった。手元に置きたいなー。図書館本。2016/08/08
Vakira
62
現在、緊急事態宣言により閉館中ですが、世田谷文学館にて安西水丸展が開催中。そこで展覧会のカタログとして販売していたのがこの画集。水丸さんの集大成、永久保存版だそうです。イラストレーターの道は漫画家からスタート。ガロに掲載16ページものこれがなかなかいいです。1コマ1コマがイラスト的。詩の画像表現。お決まりの形式を打破。1枚の真ん中に線を引くことで地平線となり、単なる二次元が奥行きの三次元。四コマ漫画は起承転結を使わないのがポリシー。新しい表現の確立だ。村上春樹さん、和田誠さんとの共作もいいです。 2021/05/16
Mijas
56
「永久保存版ですよ」の帯にひかれてページをめくると、装丁、雑誌、ポスター、リーフレット、絵本など今まで見たことある絵が色々…村上春樹さんの装丁も。水丸さんの作品だったのだと知る。絵を描く楽しさや、水丸さんが多くの人に愛された人となりが伝わってくる作品集。ブルーウィローのコレクターだったり、時間の過ごし方の話に親近感がわいた。村上春樹さんが水丸さんに贈った言葉がいい。/ほかの誰をもってしても代わりをつとめることができない。もうここにはいないとわかっていても。絵が魅力的なのは、その人にしか描けない絵だから。2016/09/30
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