内容説明
風土と人間をみつめて。「人間が、人間を、理解するために」とのつよい思いを託した200点。
目次
序論篇(時代の渦;あいさつにかえて―濱谷浩氏と歩いた街角;地域に文化の芽をまく―高田の濱谷浩;一貫した真摯な姿勢)
写真篇(モダン東京;雪国;裏日本;戦後昭和;學藝諸家)
解説篇(濱谷浩の半世紀―『潜像残像』から読み解く「写真家・濱谷浩」;福縁そして陽の名残り)
資料篇(年譜;主要文献;作品リスト)
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感想・レビュー
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nizimasu
8
浜谷さんの存在を知ったのは最近のこと。終戦の日に新潟のお寺の境内で撮影した太陽の写真がインパクトが大きかった。戦時中にはプロパガンダの雑誌「FRONT」なんかにも協力していたが厭戦的な気分から新潟に引っ込んで作品を撮り続けていたらしいのがわかった。その後はマグナムなんかでも活躍するんだけど今回の写真集は戦後から高度経済成長までの日本の雪景色や原風景が中心。最近読んだ岡本太郎の本の写真にも似た土着としての日本が写し出されていてほんの70年前の日本って今とは隔世の感すら感じる。写真家の優しい視線が印象的2015/09/09
rooneytom
1
生誕100年 写真家・濱谷浩 >> 新潟日報事業社より。県立近代美術館で開催中の展覧会図録。1960年頃までの写真が中心。「潜像残像」(筑摩書房)から引用される文章が良い。2015/07/06