内容説明
福島民報の好評連載エッセイ「南相馬にて」東日本大震災・原発事故から15年を機に書籍化!
目次
友情
復興の歌
風景の中の暮らし
死の方角から吹く風
原高吹奏楽部
朽ちる家
骨折
夜の森公園(南相馬市原町区)
どんと祭
小高工業高校
南相馬市鹿島区八沢地区
お浜下り
生き物たちとの交信
ねこのおうち
五年四ヵ月
火の祭
吹奏楽コンクール東北大会
よその梨
教壇に立つ
小高産業技術高校校歌〔ほか〕
著者等紹介
柳美里[ユウミリ]
1968(昭和43)年茨城県土浦市生まれ。高校中退後、東由多加率いる「東京キッドブラザース」に入団。俳優を経て、1986年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。1997年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。2015年、鎌倉から南相馬市へ転居。2018年、フルハウス開店。著書に『フルハウス』(泉鏡花文学賞、野間文芸新人賞)『ゴールドラッシュ』(木山捷平文学賞)など多数。『JR上野駅公園口』の英訳が2020年、全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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竹園和明
37
2015年に福島県南相馬市へ移住された柳美里さん。本作は移住当時から福島民報新聞に寄稿していたエッセイを集めたもので、タイトルは著者が営むブックカフェのご住所だ。南相馬の美しい風景、人々の日常と交流、復興への歩みや葛藤などが清らかな文体で綴られている。「被災者に寄り添う上で重要なのはその距離」、「人目線で整形された自然ではない自然」等、ハッとするような一文が並ぶ。縁もゆかりもない南相馬に移住し、第二の駅舎を提供しようとブックカフェを開店し、地元の高校生らと劇団を立ち上げた著者。篤く人を想う心に恐悦至極だ。2026/07/09
たっきー
10
「福島民報」で連載されたエッセイをまとめたもの。福島でブックカフェを開かれたこと、そのきっかけでもある東北大震災、転居や息子の成長、福島の人たちとの関わり等がテーマ。被災した人たちの生活や生死についての内容では涙がこぼれそうに。小説家として何ができるかということにも真摯に向き合っておられる姿勢がみえた。 「"復興"という未来を目指すことが、過去を顧みないことになってしまってはいけない」、「時が癒す、という言葉がありますが、時によって癒される悲しみは小さなもので、時を経るごとに→ 2026/05/14
たかし
0
著者の現住所が本のタイトルなんて他にないでしょね。柳美里さんのぶれない信念のようなものが溢れる一冊。人として大切なものを誰よりも知っておられる方なんでしょうね。いつかフルハウスに行ってみたいし、福島の景色を見てみたいです。2026/04/22
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