内容説明
お母さんと二人、町の反対側のはしっこに引っこしてきた少女ロージー。引っこし先のマンションで、ねこを「犬」と呼ぶ、変わった少年ムサに出会いました。孤独をかかえる二人の心はだんだん通い合っていきます。ひょんなことから、ロージーとムサは立ち入り禁止の屋上に閉め出されてしまい!?2011年ベルギー最優秀児童文学賞銀賞。
著者等紹介
デコック,ミヒャエル[デコック,ミヒャエル][De Cock,Michael]
ベルギーの作家・ジャーナリスト。1972年生まれ。ブリュッセル芸術大学で演劇を学び、テレビなどで俳優として活躍。その後、脚本や文学に活動範囲を広げ、「ロージーとムサ」で2011年ベルギー最優秀児童文学賞銀賞(ブーケンベルプ賞)を、「おばあちゃんが小さくなったわけ」(未翻訳)で2011年オランダ最優秀児童文学賞銀賞(銀の石筆賞)を、それぞれ受賞した
バニステンダール,ユーディット[バニステンダール,ユーディット][Vanistendael,Judith]
ベルギーの漫画家、イラストレーター。1974年生まれ
久保谷洋[クボタニヒロシ]
朝日学生新聞社出版部編集委員。朝日新聞記者、CSテレビ「朝日ニュースター」キャスターなどを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
15
          
            町に反対側に母と越してきたロージーと、同じアパートに住むムサ。 二人の出会いとちょっとした事件を描いた短い作品で、淡々と進むのだけど、二人を取り巻く家庭環境や人種差別、抱える孤独や無力感が端々から感じられる、巧みな文章だった。 けれどタッチは軽妙で、作中の子どもたちへの眼差しの温かさは読者の子どもたちにも伝わるだろう。 とぼけた味わいの絵もベストマッチ。 続編も読みたい。2023/01/04
          
        はむちゃん
6
          
            お母さんにおすすめされて読んでみました。ロージーは引っ越してきて初めての友達、ムサと一緒に本当は入ってはいけない屋上に!とっても見渡しが良いのですが、2人は屋上に締め出されました。ぼうけんのようで、ドキドキしました。 2015/03/17
          
        ヒラP@ehon.gohon
1
          
            母と二人暮らしになったロージーと、父と二人暮らしているムサの不思議な出会いと、共感がちょっとした冒険につながっていきます。  登ることが許されていない屋上に登って、締め出されてしまった二人。  絵を見ると確かに危ない場所ですが、何か二人を象徴しているようでした。  管理人に見つけられる直前の脱出劇。  緊張感が、二人の絆を強くしたようです。 2014/11/20
          
        fumi
1
          
            子どものためというふりをして、図書館では児童書をよく借りる。話の流れはとてもシンプルだけれど、その背景はなんとなく想像できる程度にしか描かれていない分、興味がそそられる。ロージーのお父さんはどうしてしまったのか、ムサはどこからの移民なのか…。野次馬根性、ゴシップ好きの好奇心にすぎないのかもしれないが、ベルギーのことがもう少し知りたくなった。2012/08/11
          
        waraby
0
          
            2012年朝日学生新聞社 88ページ2016/03/15
          
        


 
               
              


