内容説明
「わたしは、特別な日ではないかぎり、一日だって絵をえがかずにいたことはないよ」とルノワールは言いました。それにくわえて、「一日だってえがき方を変えずにいたことはない」とも言えるかもしれません。19世紀の「印象派の画家」として、とても有名なルノワール。意外なことに、ルノワールが絵画の実験を続け、20世紀の画家ピカソやボナールに影響をあたえたことを、知っていますか?わたしたちが知らないルノワールの姿をさぐってみましょう。
目次
ルノワール再発見(もうひとりのルノワールをさがせ;ルノワールのすべてがひとつの作品に!;ようこそ肖像画の展示室へ;ルノワールはだか大好き;地上の楽園を追いもとめて;ルノワールと現代のアーティスト;ルノワールのABC アート用語解説)
アトリエ ルノワール(えがこう家族の肖像画;つくろう骨と肉のある体)
ルノワールのおまけ(日本でであうルノワール)
著者等紹介
今井敬子[イマイケイコ]
ポーラ美術館学芸員。石川県金沢市生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業後、フランスへ留学し、ルーヴル美術学院学士課程修了、パリ第4大学ソルボンヌ考古学美術史学科修士課程修了。2001年より現職。専門はフランス美術をはじめとする20世紀美術。ポーラ美術館では、展覧会を企画するほか、鑑賞教育など教育普及活動も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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