内容説明
ルソーって知ってる?フランス・パリで役人をしていたけれど、49歳のときに辞めて、あこがれの画家になった人だよ。ルソーの絵は、「なんじゃこれ?」って、みんなに笑われたけれど、ルソーは、気にせずに大好きな絵をかき続けたんだ。ルソーがかいたジャングル、パリの風景や人々の絵は、なんだかふしぎな感じがするよね。まるで夢の中にいるみたい。みんなで、ルソーおじさんの夢の世界を探検しよう。
目次
現実と夢のあいだ(アンリ・ルソーは美しい夢を見た;ルソーのジャングルにかくされたひみつとは?;素朴なだけじゃないモダンな画家ルソー;ルソーのABC アート用語解説)
アトリエジャングル(ダダ的コラージュでジャングル;ステンシルでジャングル)
ルソーのおまけ(日本でであうルソー)
著者等紹介
今井敬子[イマイケイコ]
ポーラ美術館学芸員。石川県金沢市生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業後、フランスへ留学し、ルーヴル美術学院学士課程修了、パリ第4大学ソルボンヌ考古学美術史学科修士課程修了。2001年より現職。専門はフランス美術をはじめとする20世紀美術。ポーラ美術館では、展覧会を企画するほか、鑑賞教育など教育普及活動も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリー
36
ルソーの絵画と人生、その両方に興味が湧いたので手に取りました。ルソーは20代から絵を描き始めたが、仕事を辞めて絵を描くことに専念し始めたのは49歳のときであった。独学で絵を学び、展覧会に絵を出品し続けるが、大笑いされるだけでなかなか評価されない。しかし、彼は自分の才能を信じ続けていたようだ。晩年、ようやく評価されるが、その後間もなく病気で亡くなってしまう。生前に高いに評価が得られず不遇が続いたのはゴッホと同じだが、違いは友人関係のように思う。彼は理解者に恵まれていたようだ。ピカソは、彼の良き理解者の一人。2019/02/09
kinkin
23
原田マハの『楽園のカンヴァス』を読んだので、気になって読んでみた。 子供向けだが、わかりさすくルソーの絵について解説されている。2014/04/14
Kanae T
11
ルソーの絵を検索して見つけた本 フランスで創刊されてる子供向け美術月刊誌だそうです。アンリルソーの事が史実に基づき しっかりとかなりに詳しく書かれていて驚かされました。楽園のカンヴァスで語られてるルソーさんの一生が再確認できる程 (@_@。 子供向けといえ手を抜いてへんとこが流石です。作品も30点以上掲載されていて 読み応えも見ごたえもある一冊でした。敷居の高い画集とは一味違った良い本でした。このシリーズ他の画家さんのも見てみたいです。(*^_^*)2013/09/28
wknwkn
3
技術は無くとも情熱だけで描く姿勢はまさにパンク!こんなに見ていてあったかい気持ちになる絵は他にありません。バカにされても自分を信じて描き続ける姿にピカソも惹かれたんじゃないでしょうか。2014/05/23
Aoki
3
DADAは1991年にフランスで創刊された子ども向けの美術月刊雑誌だそうです。こどもアートシリーズの2は、ルソー。その画の特徴、人生などが 的確に紹介されています。子ども向けのためか、構成や色遣いがカラフルで楽しいつくりになっています。休日の昼下がりにのんびり眺めて心地よい一冊。2012/05/20