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90年代のこと―僕の修業時代

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  • サイズ 46判/ページ数 139p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784904816301
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ヒップホップ、レンタルビデオ、タウン情報誌。スマートフォンもアマゾンもGoogleもなかったあの頃。僕はどこで何をしていたのだろう。

目次

バック・トゥ・ザ・パラレルワールド
走れ!猟奇王
ミックステープづくりが僕の修業時代だった
SNSがんばってる?
写真には写らない居心地を求めて
レンタルビデオショップのない午前一時
街を変える小さなタウン誌
「なんかおもろいこと言えや!」
失われた「お昼休み」を求めて
創刊号はチャールズ・マンソンと佐川一政をセットで
ヒップホップな本屋さん
美術館へいくつもりじゃなかった
ティッシュのあるフィクション、ないフィクション
一九九六年、本屋は僕の学校だった

著者等紹介

堀部篤史[ホリベアツシ]
1977年、京都市生まれ。河原町丸太町路地裏の書店「誠光社」店主。経営の傍ら、執筆、編集、小規模出版やイベント企画等を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

58
また夏葉社の本を読んだ。この本はカバーも無く薄いながらも、持った時に軽い丸みがあって独特である。90年代に若者だった者には懐かしく、また考えさせられるエッセイ集。私は音楽や映画に疎くて、その話題は多少もて余したが、それでもあの頃の雑誌、漫画、ラジオ、テレビの話は懐かしく、著者なりのタモリ論(いいとも論?)やダウンタウン論もあって、その寸評は妥当に思う。そして日本人が物を持たなくなり、生活感を排除していく過程の考察には同感。「無駄の中に宝がある」という勝新太郎の名言がふと脳裏をかすめた。おすすめします。2019/08/02

Y2K☮

28
著者は京都河原町にある書店「誠光社」の店主。元々は「恵文社一乗寺店」でバイトをしていたらしい。音楽やアートの好みは異なるが、どういう本屋で働きたいかという志が他人とは思えぬ。某芸人に対する感情の変遷も。ネットやスマートフォンの弊害を誰しも理解しつつ、でも使わずに生きるのは難しい。ただ、それらがなかった時代に存在し、気づかぬうちに失われてしまった何かのエッセンスを吸収し、現在進行形の日常や職場へ落とし込むことはできる。書店は選書と並べ方が売り。事務作業とレジ打ちへ偏りがちな現場のワークバランスを是正したい。2023/12/25

阿部義彦

17
本中毒なら知るであろう夏葉社から、京都「誠光社」の店主である堀部篤史さんの自叙伝とも生活史とも言える本が出ました。堀部さんは「ガロ」の猟奇王時代が青春期で影響を受けたよう、私は同じガロでも、南伸坊や赤瀬川原平時代ですので兄弟みたいなもんか?53頁の「トリコじかけの明け暮れ」(©根本敬)には爆笑です。「どの店にも何を買うにも長い前置きがついてまわる。それらの店を訪れ飲み食いし、写真を撮り帰り道でシェアする。労働の様な作業を頼まれた訳でもなくする人が増え始めた」三月書房、恵文社一乗寺店での修業時代。 2018/11/18

チェアー

13
90年代はアナログとデジタルが汽水と淡水が入り交じるように併存し、急速にノイズが除去されていく時代だ。効率が重んじられ、「余計なもの」が排除されていった。あくにうまみがあるというのに。便利になって幸せになったかと問うような本だ。2019/02/19

タカラ~ム

12
京都にある誠光社の店主堀部篤史さんが、若き日を過ごした90年代について、ご自身の経験したことを記したエッセイ集。インターネットもSNSもなかった時代に堀部さんが経験してきたことは、同世代以上の人にとっては共有できる記憶かもしれない。SNSは誰でもネットで発信し、不特定多数の人と容易につながれる環境を作った。メリットが享受される一方で、どこか少し感じられる違和感。堀部さんは「オールドスクール」としての本屋を通じてそのギャップを埋めようとしているのだと思う。2018/11/18

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