内容説明
日本を出国してパレスチナに渡り、その後の投獄を含めて約50年ぶりに市民社会に復帰。この1年は、ガザ虐殺に心を痛める日々が続いている。
目次
序章 50年ぶりの市民生活
第1章 出所後の生活(53年ぶりの反戦市民集会;関西での再会と初の歌会 ほか)
第2章 パレスチナ情勢(救援連絡センター総会に参加して;再び5月を迎えて ほか)
第3章 ガザの虐殺(殺すな!今こそパレスチナ・イスラエル問題の解決を!;これは戦争ではなく第二のナクバ・民族浄化 ほか)
特編篇 獄中日記より
著者等紹介
重信房子[シゲノブフサコ]
1945年東京世田谷生まれ。明治大学在学中に共産同赤軍派の結成に参加。1971年に日本を出国し、パレスチナ解放闘争を担う。2000年11月、日本国内で逮捕、懲役20年の刑を受け、2022年に出所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MioCastello
7
重信房子と聞けば、暴力も厭わないゴリゴリの左翼活動家という印象しかない。 しかし世代が異なるので具体的な人物像は全く知らないまま今に至ってきた。 今回、一体どんな人物なのだろうと興味を持ってこのエッセイを手にした。 そこで描かれている重信房子は私が勝手に思い抱いていた印象とは随分かけ離れた人物だった。 出所時に被害者への謝罪やかつての闘争方針の誤りを表明した様に、 獄中で20年過ごし年齢も80歳に近づけば誰で心境の変化が起こるであろう。2025/07/06
星辺気楽
1
彼らの主張が50年の月日を経て今、甦る。2025/05/01