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内容説明
街の書店がどんどん姿を消している。いったい何が起きているのか。そしてこの流れは出版文化に何をもたらすのか。
目次
第1章 書店の苦境と打開への取り組み(減少が止まらない書店が生き残る道は?;「BOOK MEETS NEXT」の取り組み;東京都書店商業組合と「木曜日は本曜日」 ほか)
第2章 各地の街の書店を訪ねて(苦境の中で模索する街の書店の独自の取り組み;閉店を惜しまれた3書店と東京の書店の「個性」;地域密着の「往来堂書店」、経営変更から5年半 ほか)
第3章 増加しつつある独立系書店(既存の出版流通と異なる独立系書店の急増;街の書店が減る一方で独立系書店の隆盛;「わざわざ系本屋」の系譜―多様化する本屋と注がれるまなざし)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
40
大型店やチェーン店だって街の書店。地方への入荷がネットより遅いことや返品運賃の問題は東京の本屋でしか働いた経験がないとなかなか実感できない。同様に書店と取次、図書館、出版社が互いの苦悩を共有するのは考える以上に難しいかもしれない。どこも己のことで精一杯だろうし。国がどうにかしてくれるとは思わないけど、例のプロジェクトチーム発足が同じ業界に生きる者同士の歩み寄りや話し合いを進めるきっかけになるといい。クレヨンハウスが吉祥寺へ移転したとは知らなかった。白金高輪の小川書店と神楽坂のかもめブックスはぜひ行きたい。2024/06/19
阿部義彦
19
2024年5月30日初版第1刷発行。月刊『創』(そう言えばこの雑誌置いてる本屋も少なくなりましたね。)を出している創出版が過去に特集した『本屋減少に対する特集』をまとめたムック。私的には、取次(日販とトーハン)の役割はもう終わったと思う。取次の危機感の無さには呆れます。その点!日販は新しい事に手を出して変化しようとしているが、殿様商売のまま、何もしないトーハンはどうか?と私は思う。本屋の意見→選書では夏葉社やミシマ社、水曜社、トランスビュー関係の小さな出版社にお世話になってます。取次は頼りになりません。2024/07/05
Gamemaker_K
8
欲しい本が決まっていればAmazonとかネットはすっごく便利だ。でも、そんな状態にない場合は本屋さんの存在はとてもうれしい。本屋さんというのは、ただ本を売る場所じゃなくて、一つの情報ステーションみたいな位置づけなのだ自分にとって。・・・変な商習慣の多い業種ではあるようだが、取次さんにはこれまでの成長戦略がダメになっている現在もう少しなんとかしてほしいと考えるのである。2025/03/14
R
2
本屋の数が減少しているという話をよく聞くのと、自分の出身地区に1つも本屋がないという現状に危機感を感じて読んだ。従来の雑誌ありきの街の書店が減っている一方で、工夫を凝らした新しい発想の書店は増えているという。大手書店や取次も従来のやり方に甘んじず、独立型書店のやり方を真似てAmazon 等のネット書店に対抗していくべきではないかと思う。厳しい現状が語られているが、読んでいて自分でも本屋をやってみたいと思える内容だった。2024/08/14
takao
1
ふむ2024/10/19