内容説明
中国に居住する500名以上の日本人と出会い、そして、150名近くの日本人ビジネスパーソンから得たインタビューを元に、「日本人の中国ビジネス」の経験と知恵を本書は探り描いている。本書にまとめられたビジネス・エッセンスは、中国のみならず、法秩序が整わずビジネス文化も未成熟な、他のアジア市場やアフリカ・中央アジアの新興国ビジネスでも生かせるものがある。本書は、21世紀に「グローバルに活動する日本人」にとって有益な経験と知恵が満載されている。
目次
第1部 理論的背景(序章;国際移住者とその異文化社会適応に関する諸理論;研究方法)
第2部 事例研究(本研究のフィールドについて(歴史ならびに文化・制度の規範)
トランスナショナルな日本人アントレプレナーの出現
日本人経営者(エクスパトリエイト)たちの中国ビジネス運営
トランスナショナル化する中国の大都市での日本人移住者たちの生活
むすび)
著者等紹介
堀内弘司[ホリウチコウジ]
1960年代、東京生まれ。米国系のIBMとSun Microsystemsの日本法人に約10年、NTTとセコムに約10年の合計20数年、米国で生まれたITソリューションなどを日本で市場開発するマーケティングや、ベンチャー企業の立上げに従事した。早稲田大学・アジア太平洋研究科に入学し、成長目覚ましい中国・アジアの新興国に越境して起業する和僑経営者に焦点をあてた研究をする。2015年に博士号(Ph.D.)を取得し、現在は早稲田大学・現代中国研究所の招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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