目次
前篇 母・八重子二十歳の日記(上阪;共産主義者との同棲;芸術と革命運動のはざまで;ロバになって暮さうか;新時代の女性として;シベリアの夫、そして死;偉くない人間ほど偉い;祖父・高橋善三郎のこと;明治庶民の風流)
後篇1 八重子の苦悶―「母殺し」と罵られて(母の死と肉親の非難―おまえが母を殺した;阿佐緒カフェの「女給」―左翼活動の夫を支えて;のっぴきならない二律背反―母の愛と八重子の葛藤;原保美の痛恨の思い―トロちゃんの感性は凄い;佐藤誠三郎の八重子評―GIFTSゆえの悲劇的人生)
後篇2 「悲劇」の検証―八重子の人生とは何だったのか(入院生活における仕合わせ―ひっくり返したイメージ;子の教育に死に物狂い―死の覚悟と「これでよし」;ついに帰らなかった夫―陸奥男の「裏切り」;晩年の八重子の境地―悟りのやすらぎ)
著者等紹介
袴田茂樹[ハカマダシゲキ]
1944年大阪生まれ。広島県福山市で育つ。新潟県立大学教授、青山学院大学名誉教授。専門は国際政治学、現代ロシア論。東大文学部哲学科卒業、モスクワ大学大学院修了、東大大学院国際関係論博士課程単位取得退学。芦屋大学教授、米プリンストン大学客員研究員、東大大学院客員教授、モスクワ大学客員教授などを歴任。著書もロシア論から文化論まで多数で『深層の社会主義』(筑摩書房)はサントリー学芸賞を受賞。現在は同賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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