内容説明
天空の神様から人間の様子を調べるように言われたオオジシギの神は、人間界の自然の美しさや楽しさにうかれ、大事な約束を忘れてしまう。神々の怒りをかったオオジシギの神は、許してもらおうと奮闘するが…。
著者等紹介
手島圭三郎[テジマケイザブロウ]
北海道生まれ。「しまふくろうのみずうみ」では絵本にっぽん賞を、「きたきつねのゆめ」はボローニア国際児童図書展グラフィック賞を、「おおはくちょうのそら」はドイツ児童文学賞絵本部門ノミネート賞など、数々の賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
77
アイヌの人たちは、オオジシギの空を舞う姿に神を見たんだなぁ。自然のいたるところに神を見て、自然と共に生きていたんだなぁ。2021/12/19
yomineko@ヴィタリにゃん
57
私はオオジシギの神である。他の神々に依頼され人間の国を視察する事になった。余りにも美しく食べ物もおいしくてつい長居をしてしまったので、神の国に帰ると、他の神々から落とされてしまった。薬草で傷も癒えたので帰ろうと思うが、また傷つけられたらと思い逡巡していたが、やはり、私は人間の国に留まる事に決めた😊2024/12/03
がらくたどん
51
アイヌ文化研究者の知里真志保氏が『アイヌ宗教成立の史的背景』で「地上に訪れる神」という概念に言及しているのだが、シリーズのなかでひときは哀愁を帯び地味とも思える本書に件の概念を見つけた時は「そういう事か」と嬉しかった。神の国で人間界の偵察を買って出たオオジシギの神が人間界が思いのほか楽しくて約束通りに帰還しなかったために被る悲運の物語。その神の国出発の描写。彼は「身支度」としてオオジシギの服を着て帽子を被り、シギの姿で地上に舞い降りる。シギの姿で、ウサギの姿で、あるいはヒグマの姿で多くの神がそこに居る。2022/06/08
ume 改め saryo
25
過去に多くの民族が ”神” の存在を認め、崇めてきました。 なかでも空に一番多くいるのは、共通のようですね。 今回はずいぶん色を使ったのですね(^^) どういう意味があったのでしょう。 ちょっと嬉しい感じです(^^)2014/03/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
6年生ブックトーク授業 芽ぶっくおすすめ本 アイヌのおはなし 天空の神から人間界の様子をみるように言われたオオジシキの神。居心地の良さに1年が過ぎてしまい追放される。 2019/12/14
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