内容説明
藝能としての芝居、藝能者であることを、命をかけて追求した桃山邑。野戰攻城の幟の下、自らの手で仮設劇場を建て、もう一つの芝居の可能性を探し戦い続けてきた桃山邑最期のメッセージ。激烈、愉快で滅法シャイ。自らを赤裸々に語った八時間インタビューも収録する。
目次
難破船を慈しむように―水族館劇場とはなにか
こんなふうに芝居の獣道を歩いてきた(幼少期の記憶;動物は苦手 ほか)
綯交の世界(おわかれだね;日雇下層労働の変容と山谷玉三郎の死 ほか)
出雲阿國航海記(顔見〓―わんざくれの石礫;序―水の滸りのアラベスク ほか)
著者等紹介
桃山邑[モモヤマユウ]
1958年生れ。現代河原者にして水族館劇場座付作者。若い頃より建築職人として寄せ場を渡り歩く。1980年、曲馬舘最後の旅興行から芝居の獣道へ。1987年、水族館劇場として一座創設。以降、三五年にわたり寺社境内を漂流しながら人の縁を結んでゆく。2022年10月、銀河の涯へと旅立つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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