内容説明
再生から創生へ、三〇〇人の集落に、笑顔とパワーが弾ける!魅了され報道しつづけた地元TVキャスターの、“やねだん”との15年。
目次
プロローグ
やねだんの地域再生はこう始まった
年々増える自主財源
全世帯にボーナス!
豊重さん、なぜそんなにがんばるのですか?
逆境からつかんだ“感動”の手法
やねだんの新しい風
アーティストがやってきた!
すべてを分かち合う集落
ドキュメンタリー番組『やねだん』に込めた思い
国境も越えて広がった連帯
取材できない
奇跡は手の届くところに
著者等紹介
山縣由美子[ヤマガタユミコ]
九州大学理事。元TVキャスター。1981年九州大学文学部を卒業後、南日本放送にアナウンサーとして入社。「MBC6時こちら報道」で鹿児島初の女性ニュースキャスターとなる。1989年フリーとなり、NHK福岡放送局やFBS福岡放送でキャスターに。1997年南日本放送に復帰。キャスター業とドキュメンタリー番組制作を続け、「小さな町の大きな挑戦~ダイオキシンと向き合った川辺町の6年~」で文化庁芸術祭賞など、「やねだん~人口300人、ボーナスが出る集落~」で早稲田ジャーナリズム大賞など様々な賞を受賞。2014年10月、九州大学理事に就任。大学と社会をつなぐスポークスパーソンの役割を担い、広報改革などを指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
19
実にエキサイティングな村おこし! 鹿児島の小さな集落(柳谷、通称やねだん)の地域経営。行政に頼らず、自分たちの手で工場跡地を公園にし、高校生らと休耕地でさつまいもを作って野球観戦ツアーを実現、さつまいもからオリジナル焼酎を開発して大ヒットを飛ばし、自主財源を生み出す。空家を再生してアーティストの移住を促し、文化も発信する。その20数年の活動をずっと取材してきた著者が病に伏して長期療養したときの心温まるエピソードにも感涙。図書館でふと見つけて借りた本だが、大当たりだった!2022/02/19
Akira Kawaguchi
1
地域再生でウルトラ有名な鹿児島県鹿屋市柳谷集落、愛称やねだん、での取組を、地元テレビ局のキャスターが追い続けた記録。 人は感動があれば喜んで動いてくれる。自力で汗を流すから感動が生まれる。行政や補助金に頼っていては、感動がない。 本気であることが必要なんだと感じた。 お金をかけた美しさではなく、普段の手入れの賜物が人を惹きつける。 最初から最後まではっとさせられることばかりでした。2022/02/20