内容説明
細胞が不死なのはそれ自身が時間を循環させている小宇宙だからだ!晩成の思想家が展開する21世紀の自然哲学としての生命論。
目次
第1章 バイオエピステモロジー―脱科学に立つ「懐疑的生命科学者」
第2章 世界の三層構造と「人間的近傍vsメソネイチャー」境界問題
第3章 十九世紀ドイツ生物学の因果論革命とその遺産
第4章 十九世紀自然科学の精神特性と分娩損傷
第5章 自然哲学史上の事件としての新生気論―そして、論理実証主義によるドリーシュの謀殺
第6章 ポスト・ドリーシュ時代における熱力学第二法則問題とその自然哲学的調停
第7章 細胞新論 C象限メソネイチャー仮説―物理科学と直交する「生きるている細胞」
第8章 CQM可視化の罠―アマゾン河の魚の社会構造を語るということ
終章 生きた細胞の認識論へ―生命科学Ver・3の扉を開ける
著者等紹介
米本昌平[ヨネモトショウヘイ]
1946年愛知県名古屋市生まれ。1972年京都大学理学部(生物科学専攻)卒業。証券会社に入社。1976年三菱化成生命科学研究所入所。2002年科学技術文明研究所長(~2007年)。現在は東京大学教養学部客員教授。専攻は、科学史・科学論、哲学。主要著作『遺伝管理社会』(弘文堂、1989年毎日出版文化賞受賞)、『知政学のすすめ』(中公叢書、1999年度吉野作造賞受賞)、『バイオポリテイックス』(中公新書、2007年科学ジャーナリスト賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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