内容説明
上野の国立西洋美術館にこめられた、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの思いとは。
著者等紹介
五十川藍子[イソカワアイコ]
1976年東京生まれ。フリーライター。ラジオ「ラジオの街で逢いましょう」にアシスタントとして出演中。『コルビュジエさんのつくりたかった美術館』で出版デビュー
金子ともこ[カネコトモコ]
福岡市在住。広告のイラストを中心に、TV・CM、キャラクター、また雑誌・書籍挿絵、絵本制作、オブジェ、壁画・店舗イラスト等幅広く活動。(社)日本グラフィックデザイナー協会・JAGDA会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙新潮部
78
今の国立西洋美術館をル・コルビュジエさんが見たとしたら……。何といっても小さくなってしまったピロティにがっかりするでしょう。近代建築5要素の一つであるピロティはまさに革新的でしたが半分ほど室内になってしまいました。そして塗り込められた窓。自然光のもとで特に印象派の作品を眺めたいものです。さて、美術館の目の前にある東京文化会館、そしてその設計者である前川國男さんのコルさんへの想いは先日建物巡りした所なのでピンときました。2019/06/29
まめ@暫くイン率落ちます
40
午前中にコルビュジエ展に行ってきました。子供向け?で分かりやすい中にちょっとした豆知識も。国立西洋美術館にて。2019/03/08
さきん
25
国立西洋美術館の建設への思いをわかりやすく解説。美術館の構造をらせん状に、サザエ殻に作っている。美術館を中心に町まで有機的に世界観が影響を及ぼしていくことを志向したそう。2020/05/02
Roko
23
上野の西洋美術館は、ル・コルビュジェ氏が設計した建物です。彼はコンクリートを使うことによって、それまでの西洋建築では成しえなかった「光を大胆に取り入れる」ことに主眼を置いた設計をしています。館内は、まるで巻貝のようにグルグルと旋回していくルートが作られています。こういうアイデアもコルビュジェ氏独特のものです。コンクリートという近代的な材料を使いながら、環境との一体感を大事にするコルビュジェ氏のデザインは、彼の弟子たちによってその後も生き続けています。2021/02/09
yuko
17
世界遺産に登録された国立西洋美術館を、この夏訪問し、購入した1冊。コルビュジエさんの美術館建築に対する理念が、ほんわかしたイラスト付きでわかりやすく書かれています。建築も、常設展示されている松方コレクションも、大変見ごたえのあるものでした。コルビュジエさんのお弟子さんが設計した東京文化会館にも、偶然にも演奏会を聴きに行ったので、二つの建物のつながりを知り、嬉しくなりました。2016/09/06