目次
はじめに
人事異動
言い知れぬ憂鬱
ケースワーカーとして
小さな手のひらのために
初回面接への道
ロールプレイ
魔術師
戦慄の家庭訪問
頼れる女
職権一時保護に向けて
揺れる思い
SOSAを使え
悲しい虐待
クリスマス・イヴの立ち入り調査
走れ!児童相談所
著者等紹介
安道理[アンドウサトシ]
現役の公務員で、児童福祉司。安道理はペンネーム。一般行政職(事務職)として地方公共団体に入庁。いくつかの部署を経て、児童相談所に異動。異動後、ケースワーカーとして必要な面接技能等の研修を受けながら、児童福祉司免許を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
machi☺︎︎゛
130
県の観光課から児童相談所に異動になった新人ケースワーカーの成長物語。ノンフィクションであってもおかしくないケースがいろいろ出てきて読んでいて辛かった。でも現実はこんなに上手く解決はしないだろうし実際間に合わなくて亡くなっている子供もいる。親しか頼れない無力な子供を虐待するなんて考えられない。現実にそういった不幸な目に遭っている子供達がケースワーカーさんなどによって助かることを願う。2020/09/07
ミーママ
47
図書館の本📚 児童福祉司の安道さんの作品。 発達障害、虐待などいろいろなケースがあり福祉司の方の苦労を知った‼️ 自分を育ててくれた両親に感謝‼️ 2020-932020/10/03
ゆう。
35
児童相談所のケースワーカーが様々な事案を通じて成長していく物語です。福祉職場にいる人間として、一人のクライアントに真剣に向き合っているこの物語のような実践ができればいいなと思いながら、時々涙ぐみつつ読みました。児童相談所の現実はとても厳しいものがあると思います。この物語のように実践することが難しい現実もあるでしょう。でも福祉労働者は子どもたちやその親たちが、この社会で主体的に自分らしく生きていけれるように精一杯チームで働きかけているのだと思います。ぜひ多くの方に読んでほしいと思いました。2017/05/12
七月せら
18
同情ではなく共感をもって、ひとつひとつの家族の再生・再出発に取り組む児童福祉ケースワーカー。その難しさとやりがいがとても良く伝わってきました。この物語のようにひとつひとつのケースに時間を掛けて真摯に向き合うのが本来の児童相談所の在り方であったのに、近年求められる業務の多さからその体制が危ぶまれているそう。私達にできる小さいけれど意義ある一歩は、見て見ぬ振りをしない事。隣人のSOSに手を差し伸べられる人間でありたいと思いました。2017/10/09
ステビア
12
ノンフィクションかと思ったが新人ケースワーカーを主人公にした小説である。研修とかで見せられるビデオっぽく多分に作為的。2017/10/03