感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
4
三行詩、あるいは三行物語が全部で230篇収録されている。三部構成で、「悩乱の果実」「密かなる絲」「血紅色の花群」と題されており、それぞれ、おおむね淫靡な情欲、少女の恋、堕ちていく狂気を描いている。エロス、アドレッセンス、タナトスとおおまかに言ってもいいかもしれない。「たわむれに被せられた 帽子の中で混濁する 汗の匂いと、恋の過呼吸」 表紙のさやかさんの絵も素敵。2016/01/21
さちこ
4
Twitterで間武さんを知ってその詩がなんか良いなと思い、2冊買いました。黄昏時にお風呂の中で、遠くに聞こえる子供のはしゃいだ声を聞きながら斜めに入ってくる西日に湯気がゆらゆら〜ってなってる、何とも言えない恍惚の境地な詩でした。良い意味でお腹いっぱい。2012/02/25
TKK
3
静の中に佇む、おそらく少し正常でないエロスと狂気に私自身が囚われていくような。こんな愛の形もいいなと思う。Twitterで人気の三行詩の文庫本を購入しました。 お気に入りの詩は、 『眉根を寄せて、味わう唇、我が脳中枢を狂わせる、おまえの舌の、舌ざわり』2014/10/06
buudy
3
どんな速度で読み進めていけばいいのか、なんとなく詩は難しい。 ツイッターで興味を持って購入。 「肌寒き接吻のさなか/手探りの手と手が出会う/電灯の紐を引こうと」 「御銭の為に、喘ぎながら/心の奥で口ずさむ/訛り息づく故里の恋」 「刺青背負いし、色町の金魚/泳いでみたり溺れてみたり/自在に誘う、夜の底へと」 好きな歌を三つ。2013/01/01
うさぎや
2
狂い、堕ちてゆく恋心。2014/02/23