内容説明
激動するインド社会を理解するのにジェンダーの視角は必須である。カースト、宗教、階層、エスニシティ、言語、都市と農村、歴史的変化。さまざまな位相とジェンダーの規範とが複雑に絡み合い、多元的なインド社会を形成している。インドの女性をめぐって流布されてきた画一的なイメージから思考を解き放ち、ジェンダー研究の新たな地平を切り拓く画期的な入門書。
目次
第1章 政治と開発
第2章 経済と労働
第3章 環境
第4章 家族
第5章 信仰と儀礼
第6章 歴史
第7章 表象文化
著者等紹介
粟屋利江[アワヤトシエ]
東京大学教養学科卒業、同大学院人文科学研究科在学中に、インド、デリー大学に留学。東京大学文学部助手を経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門は南インドのケーララを中心とする近現代史およびジェンダー史
井上貴子[イノウエタカコ]
東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、インド、デリー大学音楽芸術学部に4年間留学、南インドの古典声楽を専攻、修士課程を修了して帰国。2005年、東京大学大学院総合文化研究科より博士(学術)取得。大東文化大学国際関係学部教授。専門は南インドの芸能文化史。研究の傍ら演奏活動も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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