内容説明
1960年代の演劇との出会いから“3.11”後の文化状況まで、内外のさまざまな上演・劇場の現場を経巡りながら、個人史と時代史の交点で問い直す演劇の現在と未来。演劇のもつ可能性は、無限に広がってゆく。
目次
1 なぜ演劇なのか?(個人史と時代史の交点としての演劇遍歴;演劇と“教育劇”の可能性―ピナ・バウシュと蜷川幸雄の試みまで;日本のブレヒト受容とアングラ演劇―「黒テント」を中心に)
2 演劇トランジット(トランジット・ベルリン―あるいは“東”と“西”のトポロジー;ブレヒトとベンヤミンをめぐる亡命/越境のトランジット;日本からの「エクソフォニー」―多和田葉子の文学をめぐって)
3 演劇のミッション(ハイナー・ミュラーの『指令‐ある革命への追憶』の時空―“革命/指令/ミッション”はどこから来てどこに行ったのか;演劇アヴァンギャルド―ノーベル賞劇作家エルフリーデ・イェリネク;ピナ・バウシュのまなざし―「タンツテアター」が切り拓いた地平)
4 演劇の未来形(福島オデュッセイ―ガリレオ/ブレヒト/アインシュタインをめぐって;演劇の明日のために―若い演劇人たちとの対話;未来への挑戦―「鳥の劇場」と「F/T」と「富良野塾」と「外語大語劇」)
著者等紹介
谷川道子[タニガワミチコ]
1946年鹿児島県生まれ。東京外国語大学名誉教授。専門はドイツ現代演劇・表象文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件