中上健次と村上春樹―“脱六〇年代”的世界のゆくえ

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784904575031
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

「大きな物語」としての“60年代”をくぐりぬけて作家となった中上と村上。その差異と重なりを緻密に読み解き、ポストモダンの様相を浮かび上がらせる画期的文学論。

目次

第1部 “六〇年代”への葬送(転移する暴力―『岬』への系譜;“動物”を殺す話―『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と六〇年代;重層する現代と古代―『枯木灘』の時空)
第2部 “終わり”の彼方へ(反転する物語―『羊をめぐる冒険』と“漱石”の影;“天皇”のいない世界―『地の果て至上の時』の象徴界;“終わりの後”の物語―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とポストモダン批判)
第3部 アジアと歴史への眼差し(遍在する「底」―『ねじまき鳥クロニクル』『アフターダーク』における暴力;殺し、交わる相手―『海辺のカフカ』における過去;“力”への憧憬―『異族』とポストモダンの天皇)

著者等紹介

柴田勝二[シバタショウジ]
1956年兵庫県生まれ。1986年、大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程単位修得退学。現在、東京外国語大学教授(日本文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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林克也

0
村上春樹の思考方法・小説(つまり嘘)の構成がこんなに理路整然と分析されることに感銘をうけた。よく読みこんでいることに加え、発言についてもよく解析されている。8割がた賛同できる。不足の2割は、音楽面での言及が無く、言葉そのものの使い方についての評価も物足らない。中上健次に関しては、中期の作品をちゃんと読みたい。初期3部作と言う考えを中心にした理論もよくわかる。2009/08/08

モーリス

0
つまらない2009/08/13

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